f.発酵TMR利用のための大規模生産・調製・流通・給与技術の開発

課題名 f.発酵TMR利用のための大規模生産・調製・流通・給与技術の開発
課題番号 2006008478
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 飼料調製給与研究チーム
協力分担関係 那須TMR(株)
新明和工業(株)
群馬県農業公社
美里町飼料イネ利用会
(独)家畜改良センター
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 より高品質、低コストな発酵TMRの輸送方式開発を目指し、雑菌の増殖を抑えるバクテリオシンを産生する新規乳酸菌株のスクリーニングおよび飼料運搬用コンテナの試作を行った。さらに、細断型ロールベーラで調製した発酵TMRの発酵特性、飼料特性評価を行った。その結果、(1)スクリーニングで得られた乳酸球菌RO50株が産生する2種のナイシン様バクテリオシンが、発酵品質低下の原因菌である酪酸菌やブドウ球菌等に対して強い抗菌作用を有していることを明らかにし、発酵品質保持のための添加剤として本乳酸球菌利用の展望が開けた。(2)床面に配置したローラーによりロールベールやトランスバッグなどに梱包された飼料を人力でも位置調整が可能で、トラックの荷台から簡便に着脱できるコンテナを試作した。本コンテナを複数用いることで、輸送中にコンテナへの荷揚げ・荷下ろし作業を行うことができ、輸送に関わる作業の効率化が図れることを示した。(3)試作した発酵TMRは、調製したてのTMRに比べて発酵により増えた乳酸等の効果により、飼料給与から採食終了までの6~12時間での変敗が抑制され、乾物消化率や栄養価の低下が抑えられることを明らかにした。さらに、茶系飲料残さは、含有するカテキンが牛第一胃内のメタン産生細菌の活性を抑制することを明らかにし、これまでの成果と合わせ、泌乳牛用飼料に10%以下で混合すれば乳量・乳成分への影響がなく給与割合に応じてメタン排出削減ができる等の飼料設計指針を得た。
カテゴリ 飼料設計 低コスト 乳牛 品質保持 輸送

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