課題名 |
e.病原ウイルス等の昆虫媒介機構の解明と防除技術の開発 |
課題番号 |
2006008496 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
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研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター 昆虫等媒介病害研究チーム
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協力分担関係 |
東芝病院研究部
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研究期間 |
新規2006-2010 |
年度 |
2006 |
摘要 |
昆虫媒介性ウイルス病の防除を目指して、イネウイルスの媒介昆虫-宿主植物間のシャトル感染機構の分子生物学的解明、媒介昆虫抵抗性イネに対するウイルス抵抗性特性の解明、オルピディウム菌によるメロンえそ斑点病の媒介機構の解明、アザミウマ類媒介機構の解明等に関する研究を行った。その結果、(1)イネ萎縮ウイルスを媒介する昆虫細胞においてウイルスが自分のチューブを形成し、その中をウイルスが確実に隣接細胞に移行するという現象を解明した。(2)イネ萎縮ウイルスにほとんど感染しない品種をスクリーニングした。(3)昆虫媒介性の新たなファイトプラズマ“Ca. P. asteris”の系統を収集し、各系統に共通的なPCR増幅手法を確立した。(4)メロンえそ斑点病の病原ウイルス(MNSV)とその媒介菌であるオルピディウム菌(O. bornovanus)遊走子との特異的会合を、免疫電顕法等により経時的に観察し、視覚化した。また、O. bornovanus遊走子を構成する各種タンパク質とウイルス粒子との親和性結合を解析し、ウイルス受容体候補となる数種タンパク質を得た。(5)MNSVの媒介菌であるO. bornovanusに系統が存在していることを示唆した。本菌の遊走子を免疫原として抗血清を作成した。(6)トスポウイルスの一種であるトマト黄化えそウイルスの感染性、発病に要する時間や虫媒性の宿主植物間差に関する成果が得られた。(7)HEVキャプシド蛋白質遺伝子を発現する形質転換レタスを多数開発し、ウイルス媒介阻害による制御技術の基盤素材が得られた。
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カテゴリ |
病害虫
抵抗性
品種
防除
メロン
レタス
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