課題名 | l.生物機能等の利用による茶の病害虫防除技術の開発及び抵抗性系統の開発 |
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課題番号 | 2006008503 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 茶IPM研究チーム |
協力分担関係 |
株式会社アグリボ 鹿児島県立短期大学 |
研究期間 | 新規2006-2010 |
年度 | 2006 |
摘要 | (1)チャ炭疽病菌に対する拮抗菌を探索し、菌寄生菌を分離する方法で得られた菌株で有傷接種の病斑拡大抑制能を検定し、炭疽病菌に加えて輪斑病菌に対する拮抗能がある菌株が得られた。(2)炭疽病抵抗性発現に伴うチャ葉組織のリグニン化およびカロースの蓄積を組織化学的に検出できた。(3)プラントアクティベータはチャの収量・成分に悪影響を与えることなく、チャに炭疽病抵抗性を誘導した。(4)ナガチャコガネによる被害個所の検出と地図化を可能にし、圃場内での不均一分布、雌成虫の低分散性、雌成虫の摂餌に伴う産卵数の増加を明らかにした。農薬、昆虫寄生性線虫の防除効果を検討した。(5)クワシロカイガラムシ発生予察のための微小昆虫捕獲装置の実用性を検証し、本種雌の性フェロモン微量成分の役割を確認した。送風式捕虫機によるチャノミドリヒメヨコバイの被害防止効果を確認した。チャノホソガの飼育法を確立した。本種雌の性フェロモン微量成分は雄誘引活性を低下させた。(6)チャハマキガ類寄生蜂では、卵寄生のタマゴコバチ類が最も優占し、卵塊寄生率も高く推移していた。(7)複合病虫害抵抗性と推定される2系統を系統適応性検定試験候補として選抜した。「みなみさやか」のF1交雑後代の炭疽病抵抗性分離の評価を開始した。(8)不和合性遺伝子が一致している場合は,柱頭での花粉の発芽,花柱内での伸長は正常であるが,花柱の基部で花粉管が停滞し,胚珠へ侵入できないことを明らかにした。 |
カテゴリ | 病害虫 性フェロモン 炭疽病 茶 抵抗性 農薬 病害虫防除 防除 |