(2)家畜における本能行動の制御要因の解明

課題名 (2)家畜における本能行動の制御要因の解明
課題番号 2006008614
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 農業生物資源研究所 脳神経機研究U
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 (1)ブタ単離嗅細胞で匂い刺激によりT型カルシウムチャンネルが関与する細胞内カルシウムの上昇が認められた。ブタ海馬において、学習を反映していると推定される神経活動の亢進が観察され、また、神経新生がおきている可能性が示唆された。(2)子ウシの血中オキシトシン濃度は哺乳開始直後一過性に上昇し、オキシトシン濃度の上昇率が高い個体ほどストレス反応が小さいことが示唆された。また、ウシにおいて脳内オキシトシンがストレス反応抑制に関与している可能性が示された。(3)ウシ血中成長ホルモン(GH)濃度は、日中に比べ夜間に高い傾向にあり、血中プロラクチン濃度は日中に比べ夜間に低い傾向にあることが示された。(4)ヤギではメタスチンがGnRHパルスジェネレーター活動の亢進を伴わずに黄体形成ホルモン(LH)分泌を促進することが明らかとなった。ヤギメタスチンのアミノ酸配列は、ウシメタスチン配列と高い相同性があり、反芻動物ではアミノ酸配列が良く保存されていることが確認された。(5)ヤギにおいて、順行性トレーサーを主嗅球および副嗅球に、逆向性トレーサーを扁桃体内側核に、それぞれ限局して微小投与し、トレーサーの存在部位を組織学的に解析して、嗅上皮で受容された嗅覚情報が主嗅球を経て扁桃体内側核へ伝達される神経回路を明らかにした。また、被毛より抽出した雄効果フェロモン含有分画に雌ヒツジを曝露し、Fosタンパクの発現部位を免疫組織学的に解析した結果、梨状葉、扁桃体内側核、弓状核などで、Fosタンパクの発現が有意に上昇することが示されたことから、それらの神経核が雄効果フェロモンの情報処理に関わっている可能性が示唆された。
カテゴリ フェロモン 山羊

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