課題名 |
2)ネリカ等アフリカイネの乾燥・冠水耐性の改善 |
課題番号 |
200709659 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
|
研究分担 |
国際農林水産業研究センター,生物資源領域
|
協力分担関係 |
WARDA
|
研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2007 |
摘要 |
深根性品種のQTL 解析用の雑種集団の育成、冠水耐性系統の特性調査、及びネリカ品種への遺伝子導入を可能とする形質転換法を確立するなど、中期計画に沿って進捗している。(1) 「ストレス耐性ネリカ」プロジェクト(【プロジェクト目標】 アフリカでの栽培に適したイネの新品種に耐乾燥性、冠水耐性を付与するため、広範なイネ遺伝資源の耐性を評価し、耐性遺伝子に連鎖するDNA マーカーを獲得し、既存のアフリカイネのの耐性を向上させる育種に利用する。さらに、DREB 遺伝子などの耐性遺伝子の導入により乾燥耐性の向上したアフリカイネ品種を開発する。)19 年度の主要実績:・ アフリカのイネ品種の乾燥耐性を向上させる目的で進めている深根性品種の選抜に関しては、選抜した深根性の2 品種 (Malagkit Pirurutong 及びKhao Dam) についてそれぞれ浅根性品種との雑種集団を育成し、乾期の圃場で調査している。また、蒸散能についてコアコレクション65 品種を評価し、高蒸散能を示す品種候補を選定した。・ ギニアで選抜した冠水耐性品種のうち、30 日以上の長期冠水耐性を持つ品種の生理的特性を調査中である。選抜した短期冠水耐性品種については生理的特徴をまとめた(19 年度 研究成果情報)。・ 陸稲ネリカの18 品種を対象にアグロバクテリウムを用いた形質転換系を検討し、大部分の品種で形質転換体が得られる系を確立した。形質転換の容易性、マニトール処理による乾燥耐性評価の結果及びアフリカでの普及状況などに基づき、NERICA 4 を遺伝子導入品種として選定した(19 年度 研究成果情報)。・ 既存の陸稲ネリカ 18 品種の一般的農業特性データを揃える目的で国内及びナイジェリアの圃場で栽培試験を実施した。さらに、各ネリカ品種を識別するために、それぞれに特異的なDNA マーカーを探索し、一部の品種を除き、特異的マーカーを獲得することができた。
|
カテゴリ |
育種
遺伝資源
乾燥
新品種
DNAマーカー
品種
|