3)熱帯・亜熱帯地域における家畜飼養技術の高度化とアジアの乾燥地における持続可能な農牧業生産システムの構築

課題名 3)熱帯・亜熱帯地域における家畜飼養技術の高度化とアジアの乾燥地における持続可能な農牧業生産システムの構築
課題番号 200709667
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 国際農林水産業研究センター,畜産草地領域
協力分担関係 モンゴル国立農業大学
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 北東アジア乾燥地帯での持続的農牧システム構築に向けての研究では、モンゴル国で放牧試験を開始し、モンゴル・中国の牧畜政策及び牧民の経営状況と草地利用実態等を調査分析する等、年次計画に沿って順調に業務が進められている。「熱帯畜産」では、肉用牛等の栄養要求量並びに地域飼料資源データ収集が順調に行われた。「乾燥モニタリング」、「ブラキアリア育種」、「農牧輪換」も年次計画を達成した。(1) 「乾燥地農牧システム」プロジェクト(【プロジェクト目標】 北東アジア(モンゴル国、中国内モンゴル)の乾燥草原において、草地への放牧圧を軽減し、その持続的利用を可能にする条件を解明すると共に、牧民の所得確保と両立し得る持続的農牧システムを開発する。)19 年度の主要実績:・ 放牧試験が開始され、植生・家畜採食量等のデータが得られると共に、放牧圧等が植生量と牧民所得に及ぼす影響を推定するシミュレーションモデルのプロトタイプが作成された。(2) 「乾燥地モニタリング」プロジェクト(【プロジェクト目標】 乾燥ストレスの影響を作物及び土壌の水分状態の推移の観点から調査・解析し、乾燥ストレスのモニタリング技術の問題点を明らかにし、西アジア・北アフリカ等の乾燥地等における農作物の干ばつ被害軽減のための補助潅漑技術を効率化する。)19 年度の主要実績:・ 赤外線熱画像を利用する小麦乾燥ストレスのモニタリングについて、葉面温度により土壌の乾燥ストレス程度の推移を簡便・迅速・的確にモニタリングすることができる見通しを得た。(3) 「熱帯畜産」プロジェクト(【プロジェクト目標】 インドシナ半島における肉牛飼養標準並びに飼料資源データベースを構築し、現場での実証を図る。)19 年度の主要実績:・ タイにおけるブラーマン種成去勢牛の維持代謝エネルギー及び蓄積利用エネルギー効率を明らかにした(19 年度 研究成果情報)。(4) 「ブラキアリア育種」プロジェクト(【プロジェクト目標】 形質転換を利用して熱帯地域の基幹イネ科牧草であるBrachiaria 属の消化性及び乾燥地適応性を向上した育種素材を作出する。)19 年度の主要実績:・ 2 倍体 Brachiaria. ruziziensis において、完熟種子からのエンブリオジェニックカルスを利用した植物体再分化系を基に、効率的な形質転換系を確立した。(5) 「農牧輪換」プロジェクト(【プロジェクト目標】 農牧輪換システムの有効性を検証すると共に放牧肉牛用冬季補助飼料の活用と普及による肉牛の持続的安定生産を図る。)19 年度の主要実績:・ アルゼンチン北東部での冬季補助飼料給与技術を開発し、チャコ、フォーモーサ地域においてコンサルタント・普及員・農家・生産者へ普及材料として提供した。
カテゴリ 亜熱帯 育種 乾燥 管理技術 経営管理 データベース 肉牛 モニタリング

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