課題名 | d.飼料・畜産物の生産段階における安全性確保技術の開発 |
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課題番号 | 200709596 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,安全性研究チーム |
協力分担関係 |
北海道立畜産試験場 広島県立総合技術研究所 (独)農業環境技術研究所 (独)農林水産消費安全技術センター (独)産業技術総合研究所 (社)日本科学飼料協会 愛媛大学 日本獣医生命科学大学 香港城市大学 ミシガン州立大学 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 1)腸管出血性大腸菌を牛の腸管から排除するための生菌製剤の候補菌株として、コリシン遺伝子導入大腸菌を作出し、試験管内での効果を確認したが、鶏ヒナを用いたモデル実験系では効果が確認できなかった。20年度は鶏ヒナ実験系に改良を加え、候補菌株の効果を検証する。野外での薬剤使用とサルモネラの薬剤耐性菌出現との関連について解析し、ナルジクス酸を動物薬として使用を開始して以降、牛においてナルジクス酸耐性菌が急増していたことを明らかにし、食用動物に対する抗菌剤の慎重使用が重要と指摘した。2)輸入ペレニアルライグラスストローの有効利用を図るため、ペレニアルライグラスストローを汚染するエンドファイト毒素(ロリトレムB)の牛に対する毒性試験を実施した。ロリトレムBの牛に対する無毒性量は一日当たり12 ?g/kg 体重であり、ロリトレムBは脂肪組織には少量残留するものの、畜産物への残留がヒトの健康に影響を及ぼす可能性はないことを明らかにした。これらの結果を基に農家向けの輸入ストロー利用マニュアルの素案を作成した。3)飼料中ダイオキシン類のスクリーニング法を開発するため、高速溶媒抽出及び硫酸シリカゲルカラムを用いて試料の前処理法を簡略化するとともに、これとレポータージーンアッセイの一つであるCALUXアッセイあるいはELISA法を組み合わせることにより、魚油中のダイオキシン類を簡便かつ迅速に見積もることのできる方法を開発した。また、飼料中の有害物質の排除方法を開発するため、飼料中に炭素系素材を添加することにより、鶏脂肪へのダイオキシン残留が減少することを明らかにした。 |
カテゴリ | 加工 耐性菌 鶏 薬剤 |