(4)ブタゲノムリソースの開発と利用

課題名 (4)ブタゲノムリソースの開発と利用
課題番号 200709627
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 家畜ゲノム研究U,(昆虫)
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1.ブタゲノムシーケンシング国際コンソーシアムに参画し、前年度受け入れたBACクローン105個についてシーケンシングのカバー率を平均7.10倍以上に向上させた。新たに第6染色体上のBACクローン52個を受け入れ、平均6倍のカバー率での解読を行った。2.完全長cDNAについては、これまでに解読した約10,000個のcDNAクローンに加えて、約2,000クローンの全長解読を追加した。少なくとも1,000個以上のヒト遺伝子に対応する1,300以上のSNPによるブタ発現遺伝子連鎖地図の構築を行った。3.病原体認識に関わるTLR遺伝子群の中に、病原体認識能をほとんど消失させる変異、機能を低減、あるいは昂進させる変異の存在を確認した。実用豚集団においてSLAハプロタイプと疾病罹患状況との相関を認めた。4.体長に影響するブタ椎骨数関連QTLのうち、効果が大きく商用品種で固定されていない第7染色体上のQTLにおいて、最も椎骨数と相関の高いハプロタイプブロックは前年度マーカーで絞り込んだ約40kbの領域と一致した。5.食肉購買に影響する肉色に関与する第6染色体上のQTL候補遺伝子NUDT7は、発現解析より、胸最長筋においてイノシシ由来の対立遺伝子は大ヨークシャー由来に対して1/2から1/3の発現量であり、イノシシの方が大ヨークシャーよりヘムが多く、肉色が赤いことと一致した(表1)。6.梅山豚において薬物代謝酵素遺伝子CYP1A1及びCYP1A2遺伝子の発現量は、成熟5ヶ月齢 では雄は雌に比較して著しく低く、去勢することによりそれらの発現は雌レベルまで上昇した(図1a)。一方、未成熟 1ヶ月齢では肝臓におけるそれらの発現に性差は認められないが、テストステロン投与により雌雄ともにCYP1A1/CYP1A2の顕著な発現低下が認められ(図1b)、梅山豚の肝臓におけるCYP1Aサブファミリー酵素の構成的発現の性差はテストステロンによる抑制作用に起因することが示された。
カテゴリ 品種 豚

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