(2)昆虫・昆虫間、昆虫・植物間相互作用の解明と利用技術の開発

課題名 (2)昆虫・昆虫間、昆虫・植物間相互作用の解明と利用技術の開発
課題番号 200709641
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 昆虫ー昆虫・植物間相互作用研究U,(昆虫)
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1.ツマグロヨコバイラッカーゼの遺伝子配列を個体群間で比較したところ、アミノ酸配列に変異は確認されたが、抵抗性イネの加害系統と非加害系統間で一貫した結果が得られなかった。2.ツマグロヨコバイ頭部を約18,000頭から、各種クロマトグラフィーを駆使した精製により、45 μgのβ-グルコシダーゼ標品を得た。活性の回収率10-14%、 精製度は約800倍となり、SDS-PAGEにより単一バンドを示した。 3.イネのツマグロヨコバイに対する抵抗性候補遺伝子を導入した形質転換系統の芽出し個体が孵化幼虫に高い死亡率をもたらすことを後代検定で確認した。また、トビイロウンカ抵抗性では、候補領域を約500 kbに絞り込んだ。4.エリサン幼虫に成長阻害活性を示すクワ乳液に含まれる耐虫性タンパク質の全長塩基配列を得た。また、このタンパク質は、害虫のヨトウガ幼虫には強い成長阻害効果を発揮したがカイコ幼虫にはまったく毒性を示さなかった。5.クワからカイコ幼虫体内に取り込まれるケルセチン配糖体を投与することによってカイコ幼虫の組織中の抗酸化度が向上することが明らかになった。6.5種ハナカメムシのmtDNAについて、15kbp?16kbpの塩基配列を確定し解析した結果、いずれの種でもマイクロサテライトDNA様の単純な反復配列が存在し、その反復数には著しい個体変異があることが明かとなった。7.ナミハダニ加害によってインゲンから4成分、茶からは3成分の化学物質が放出され、インゲン及びチャ上のナミハダニで飼育したケナガカブリダニは、それぞれの植物から放出される成分すべて(インゲンでは4成分、茶では3成分)の混合物にのみに選好性を示し、学習効果もあることがわかった。8.ゴマダラカミキリに対する誘引効果を温州ミカン以外のカンキツで調べたところ、ポンカンに対する反応が高い傾向が認められ、ポンカン切枝からモノテルペンアルコール成分を検出した。9.ミヤコケブカアカチャコガネの休眠成虫の性成熟の誘起に幼若ホルモン投与が有効であることがわかった。
カテゴリ 温州みかん カイコ 害虫 カメムシ 抵抗性 ぽんかん その他のかんきつ

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