課題名 |
(4)動物を用いた有用物質生産技術の開発とモデル家畜の作出 |
課題番号 |
200709647 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所
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研究分担 |
遺伝子組換え家畜研究センター,(動物)
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2007 |
摘要 |
1.医療用モデルブタの開発を目的として、ブタ胎子線維芽細胞にノックアウトベクターを導入し、G418による薬剤選択を行った。目的遺伝子がノックアウトされた細胞を選び、核移植を行ったところ、計31頭の遺伝子ノックアウト・クローン産子が得られ、うち4頭は生存中である。2.ヒトセレノプロテイン(hSP)遺伝子導入雄ヤギを交配に用い、雄3頭、雌1頭の後代を得た。PCR解析により、雄1頭を除いてhSP遺伝子の伝達を確認した。得られた後代組換えヤギの体重、体温、血液性状は正常であった。また、乳腺特異的BACベクターを導入したG418耐性細胞を分離し、これらの細胞を用いたクローンヤギ作出を開始した。3.初期胚血液より採取した始原生殖細胞をイン・ビトロ培養下で1か月間維持できた。これらの始原生殖細胞をレシピエント胚の血液中へ移植した結果、生殖隆起への移住能が確認された。孵卵20日目胚の生殖巣に存在する生殖細胞は抗CVH抗体染色により同定でき、雄由来の生殖細胞ではイン・ビトロ培養下で増殖が認められた。4.スクレイピー感染マウス脳において、PrPSc蓄積が著明になる感染後期にかけてミクログリアの活性化とP2X7受容体mRNA発現量の増加が認められた。プリオン感染とミクログリアにおけるP2X7受容体亢進との関連性が示唆された。5.P2X7受容体の細胞内ドメインに特異的なモノクローナル抗体遺伝子からintrabodyを構築し、マウスの受精卵に顕微注入した。作出された7系統の遺伝子組換えマウスのうち、少なくとも2系統において抗P2X7- intrabodyタンパク質の発現が確認され、残りも調査中である。6.血管内皮増殖因子(VEGF)を含むコラーゲンビトリゲル薄膜は、生理食塩水中にVEGFを継続的に徐放した。ラット皮下へ移植して14日後の観察では、コントロールに比べVEGF含有のコラーゲンビトリゲル薄膜を移植した周囲で多くの毛細血管網が観察され、血管新生の誘導活性が確認された。
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カテゴリ |
豚
山羊
薬剤
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