課題名 |
水田高度利用技術実証 |
研究機関名 |
北海道立中央農業試験場
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研究分担 |
普及・技術体系化チーム
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研究期間 |
継H12~18 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:水田機能を最大限に活用した田畑輪換技術の大規模な実証試験を行い、水稲、転作畑作物の収量・品質の向上並びにコストの低減を実証し、水田地帯における土地利用型複合経営の定着を図る。 計画:1)実証試験の対象 (1)土壌条件:灰色低地土、グライ土地帯 (2)対象地域:長沼町23区(3)農家、圃場:2営農集団(1法人、2農家)2)実証する輪換、輪作体系 (1)長期畑輪作導入型(2)水田機能依存型 (3)復田稲作改善型3)実証項目:既往の大豆(狭畦密植・追肥)、小麦(大豆間作)の栽培技術を現地に適応すべく改善実証するとともに、復元田での低蛋白米生産の実証を行う。また、畑転換初期の湿害対策として表層透排水性改善技術の実証を行う。4)得られた成果○大豆(狭畦密植成熟期は「十育237号」が「トヨムスメ」よりやや早かった。密植栽培における10a当り子実重は、「トヨムスメ」の305kgに対して「十育237号」が353kgとなり多収を示した。一方、「トヨムスメ」では、密植栽培による増収効果は認められなかった。外観品質は、「十育237号」がへそ着色で「トヨムスメ」より少少なく優れた。コンバイン収穫適性に関わる各項目で、十育237号」が「トヨムスメ」より優れる傾向にあった。(追肥)大豆作付履歴のない転換初年目の大豆作付圃では根粒着生不良となった。開花期追肥により、根粒着生不良圃の収量性、蛋白含量、粒大が向上した○小麦(大豆間作栽培) 16年度収穫 ○水稲(復元2年目)幼穂形成期以降の低温により生育は著しく遅延し、収穫は10月上旬となり、低収であった。収量はきらら397<大地の星であり、窒素施肥量の増加に伴いその差は大きくなった。大地の星の収量は窒素施肥量の増加に伴い増加したが、きらら397の収量は窒素施肥2kg/10aで最大となり、窒素施肥4kg/10aの登熟歩合は2kg/10aに比べて低かった。窒素増肥、窒素追肥区の収量は、無処理区に比べてきらら397、大地の星ともに増加し、増収程度は大地の星で大きい傾向が見られた。
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研究対象 |
共通
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戦略 |
土地利用型農業
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専門 |
栽培生理
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部門 |
水稲
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カテゴリ |
経営管理
コスト
栽培技術
湿害
水田
水稲
施肥
大豆
排水性
輪作
輪作体系
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