| 課題名 | 肥育牛の健康管理プログラムの作成 |
|---|---|
| 研究機関名 |
北海道立畜産試験場 |
| 研究分担 |
畜産工学部代謝生理科 家畜生産部肉牛飼養科 |
| 研究期間 | H13~16 |
| 年度 | 2003 |
| 摘要 | 目的:食肉検査データをもとに内臓廃棄の発生状況を把握し、飼養管理、牛舎環境、増体成績などから農場の衛生管理上の改善点を明らかにし、これら情報にもとづいた内臓廃棄の具体的な低減対策を提示する健康管理プログラムを作成する。方法:調査農家2戸(AおよびB)で代謝プロファイルテストを実施し、内臓廃棄状況との関連を調査する。調査農家Cで、飼育管理法と寄生虫性肝炎との関連を調査し、その農家での具体的な発症要因を明らかにする。成績の概要:1)乳用雄肉牛農家AおよびBで、それぞれ68頭および100頭の血清ビタミンA濃度を測定したところ、B農家は発育全段階で正常値であったが、A農家の調査牛は肥育前期より軽度に下降し、肥育後期および出荷時ではビタミンA欠乏の牛が多かった。2)上記A農家(776頭)およびB農家(1684頭)でと畜の廃棄状況を調べたところ、A農家は肝充出血、筋水腫、枝肉廃棄頭数、枝肉廃棄重量(/廃棄頭数)がB農家より多く、これはビタミンA欠乏飼養による、と畜廃棄の特徴と考えられた。3)出荷牛群によって寄生虫性肝炎の発生に偏りがある乳用雄肉牛農家Cで、寄生虫性肝炎の発生を飼育牛舎ごとに調べたところ、飼育牛舎A~Eの中でE牛舎が他の4牛舎に比べ顕著に寄生虫性肝炎の発生が多かった。E牛舎では敷料として糞尿敷料(バーク)を発酵させた再生敷料を利用しており、これが寄生虫性肝炎の要因と考えられた。 4)上記E牛舎での除糞間隔の短縮、切り返しによる発酵の徹底、敷料の再生回数の減少からなる衛生対策を実施したところ、寄生虫性肝炎は52頭中3頭(5.8%)と減少し、他の牛舎と同等になった。このことは寄生虫性肝炎対策として牛床の衛生管理の重要性を示すとともに、飼育管理や環境の把握のために出荷牛の飼育牛舎を記録することの有効性を示すものであった。 |
| 研究対象 | 肉用牛 |
| 戦略 | 畜産 |
| 専門 | 牛 |
| 部門 | 家畜衛生 |
| カテゴリ | 飼育技術 出荷調整 肉牛 |