課題名 |
遺伝子導入稲の耐病性評価 |
研究機関名 |
岩手県農業研究センター
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研究分担 |
応用生物工学
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研究期間 |
継H14~16 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:本県の基幹作物である稲作生産の安定化を図るためには、耐病性等に優れた品種を開発することが必要である。現在、(財)岩手生物工学研究センターでは新規耐病性関連遺伝子導入稲の安全性評価が進められている。これらの系統の実用化への可能性を検討する上で、早期に耐病性の有無を把握することが重要である。また、耐病性の評価を実施する場合には再現性のある手法が重要であるが、閉鎖系温室で耐病性評価を行う場合、栽培環境(日射量、スペース等)に限界があり、季節や手法によって十分な評価が難しい。そこで、閉鎖系温室のような限られた条件でも安定して行える耐病性評価法を確立する。到達目標:(1)閉鎖系温室における効率的かつ再現性のあるいもち病耐病性評価法の確立(2)新規遺伝子導入系統のいもち病耐病性評価(3)年次別予定成果成果:(1)閉鎖系温室内での噴霧接種によるいもち病耐病性検定法を確立した。(平成10年度成果)(2)生工研において作出されたキチナーゼ遺伝子導入稲についていもち病抵抗性検定を行い、キチナーゼ遺伝子をホモに持つ13系統中から、原品種の「かけはし」と比較して病斑数が有意に減少した3系統を選抜した。 (3)上述の3系統について、T4世代までいもち病抵抗性の向上を確認した。(平成13年度) (4)いもち菌胞子液をパンチ接種及び噴霧接種法の両方で接種して比較したところ、手法によって、耐病性の程度に違いがある品種があった。(平成13年度) (5)生工研において、ササニシキに耐病性関連遺伝子(オリゼマチン、γ-チオニン遺伝子)を導入した系統が作出された。
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研究対象 |
水稲
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戦略 |
作物育種
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専門 |
育種
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部門 |
水稲
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カテゴリ |
育種
いもち病
水稲
抵抗性
抵抗性検定
評価法
品種
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