課題名 |
ジョナゴールド、ふじ等に優るりんご中・晩生種の開発 |
研究機関名 |
岩手県農業研究センター
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研究分担 |
果樹
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研究期間 |
継H14~18 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:本県で栽培されているりんご品種は晩生種に偏重した構成となっており、労働力の分散を図るとともに安定した収入を確保するためにも、新たな品種の導入および開発が必要である。さらに、県北部・高標高地帯では「ジョナゴールド」や「ふじ」の熟期が遅れることから、中・晩生の優良品種開発が期待されている。このため、品質ならびに栽培特性に優れたりんごの中・晩生種の選抜および育成を行う。到達目標:ア 果樹研究所リンゴ研究部育成系統の特性の検討および有望品種の選抜 イ 国内外導入品種の特性の検討および本県に適した有望品種の選抜ウ 品質ならびに栽培特性に優れた品種の育成(豊産性、高糖度、単為結果性、着色性、日持ち性、耐病性、わい化性)予定成果(初年目):・リンゴ研究部育成系統の適応性検定 ・導入品種の栽培特性および果実品質の検討ならびに有望品種の選抜 ・交雑実生の獲得および育成、結実個体の選抜期待効果:ア 新品種の導入により品種構成の偏重が改善され、栽培労力の分散につながる。イ 本県に適した品種を選抜することにより、品質の高い果実を生産できる。 ウ 本県独自の優良品種を育成することにより、栽培および販売に有利性を持たせる。成果:(1)第4回系統適応性検定試験系統の盛岡52号は、「きたろう」として平成9年度に農林登録された。盛岡56号は「こうたろう」として農林登録された。盛岡50号は、「さんたろう」として平成12年度に農林登録された。(2)昭和56年から平成4年までのりんご育成系統の中から8系統を二次選抜し、「岩手2~9号」とした(平成13年度・研究成果、岩手農研セ)。 (3)「岩手6号」は9月下旬に成熟する黄色品種である。樹姿は開張性、樹の大きさおよび樹勢は中程度で、果皮を被う色は黄色、果肉はきめはやや粗く、酸味が穏和で食味良好である。着色管理を必要としない省力的な品種である(平成14年度・研究成果、岩手農研セ)。(4)りんご育成系統の中から、昭和63年交雑「ふじ」×「陽光」の1系統を「岩手10号」とした。「岩手10号」は、着色良好で食味が濃厚な、10月上中旬に成熟する中生種である(平成14年度・研究成果、岩手農研セ)。
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研究対象 |
リンゴ
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戦略 |
作物育種
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専門 |
育種
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部門 |
果樹
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カテゴリ |
育種
新品種
単為結果
品種
品種開発
良食味
りんご
わい化
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