課題名 |
りんどうの組織培養による種間雑種等の作出法 |
研究機関名 |
岩手県農業研究センター
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研究分担 |
応用生物工学
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研究期間 |
継H14~18 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:本県の花き生産は、日本一の生産量を誇るりんどうを重要な品目の一つと位置づけ、その商品化戦略の一つとして市場性が高く、オリジナリティに溢れた独自品種の開発を進めてきた。その結果、現在までに交雑育種法により切り花用F1品種を中心に、12品種を開発・登録している。今後共、りんどうを本県の主要な花き品目の一つとして、一層の生産振興を図るためには、多様化する消費ニ-ズに柔軟に対応できる、新奇性に富んだ品種開発が必要であることから、広く新規遺伝子原を導入して交雑育種法による品種開発を進めると共に、交雑により種子が得にくい海外からの導入遺伝子原との交配組み合わせにおいては、胚珠培養法などを利用した品種開発手法の検討が必要である。到達目標:(1)種子不稔の過程について通常の種子形成過程と比較調査して不稔の原因を把握する。 (2)種子不稔を克服する胚培養、胚珠培養、試験管内受精法の好適培養条件を明らかにする。 (3)圃場で種子の得られない交配組み合わせにおいて、培養法を用いた雑種作出手法を確立する。 (4)予定する年次別成果成果:(1)国内の野生種由来系統を用いて、集団選抜法により切り花用F1品種7、鉢物用F1品種1、栄系品種4(切り花、鉢物各々2品種)を開発・登録(岩手県園芸試験場野菜花き部花き試験成績書S45~H8、岩手県農業研究センター園芸畑作部花き研究室試験成績書H9~) (2)胚珠培養法により種間雑種を獲得(Arisumi1980,1985Hu&Li1982Douglas1982) (3)試験管内受精法により10科25種の植物に於いて、自殖種子を獲得(Zenkteler,M.1980) (4)自家不和合性系統のチューリップにおいて、試験管内受精法により、自殖植物を獲得(池田、馬上1983) (5)試験管内受精法により雑種植物を獲得(Zenkteler,M.1981、Mahapatra1985)。 (6)組織切片を作らずに胚珠内部の形態を立体的に把握する手法確立(星野2000)。
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研究対象 |
リンドウ
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戦略 |
作物育種
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専門 |
育種
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部門 |
花き
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カテゴリ |
育種
馬
チューリップ
品種
品種開発
りんどう
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