摘要 |
目的:本県の鉢物生産の中心となっている「いわて乙女」は出荷期の労力分散や需要期である敬老の日に対応する目的で、株冷蔵処理が行われているが、コストや労力の面などが問題点として指摘されている。わい性の遺伝資源が少ないため、「いわて乙女」タイプの新品種の早期開発は困難であることから、冷蔵処理の省略などを目的とした切花品種を鉢物化技術について検討を行う。到達目標:(1)草姿改善を目的としたわい化剤の効果的利用法を明らかにする。(2)摘心処理やホルモン処理による開花調節技術について明らかにする。(3)年次別予定成果成果:(1)「マシリィ」「ポラーノホワイト」に対して、花芽分化期にホルモン処理を実施したところ、「マシリィ」では、ジベレリンの処理により、開花期の移動が認められたが、エスレルでは変化がなかった。「ポラーノホワイト」では開花期の移動は小さかったが、側枝の発生位置に変化が見られた。(平成12年度岩手県農業研究センター) (2)「いわて乙女」に対するビーナイン処理により、草丈が揃い、立性となり品質が向上する。使用法は、100倍液の茎葉散布を展葉期に1回、更に15日おきに2回散布し、計3回散布とする。(昭和59年度岩手園試指導上の参考事項) (3)「いわて乙女」に対するボンザイフロアブル1000倍、2000倍処理により、ビーナイン以上の草丈抑制効果が認められた。効果の持続性も長く、着花数を増加させる。(平成2年度岩手園試)
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