葉たばこ栽培における生分解性マルチ資材の後処理技術の確立

課題名 葉たばこ栽培における生分解性マルチ資材の後処理技術の確立
研究機関名 岩手県農業研究センター
研究分担 やませ利用
研究期間 完H15~15
年度 2003
摘要 目的:(1)背景 マルチフィルムは欠かせない資材の一つであり、収穫後は、たばこ耕作組合を通じて回収され、処理業者に委託され焼却処分されている。省力化と環境負荷低減をねらいとした、鋤込み可能なマルチ資材を利用した葉たばこ栽培が可能となってきたが、資材費が割高なことに加え、鋤込み後の残渣飛散や後作への影響懸念等から普及が進んでいない現状にある。また、葉たばこは同一圃場で連作される例が多く、次作も葉たばこであれば、分解が遅くても後作への影響は少ないと思われるが、輪作や後作に他作物を作付けする場合には、できるだけ早く分解させておく必要がある。 (2)目的 生分解性マルチの利用に際して、使用後の飛散防止対策や分解が遅い資材の利用を想定した鋤込み技術と早期分解技術を確立し、葉たばこでの生分解性マルチの普及をすすめる。結果として、量産化による資材費低減につながり、より低コストな環境保全型葉たばこ栽培技術を定着させる。到達目標:生分解性マルチ資材等の効率的処理技術を確立する。予定成果(初年目):(1)分解が遅い資材の早期分解技術の確立 (2)鋤込み方法による飛散防止対策技術の確立(3)鋤込み技術の検討 (最終年)期待効果:(1)葉たばこ栽培における生分解性マルチ資材の普及拡大。  (2)農業用廃プラの排出量低減。成果:(1)生分解性マルチ資材の葉たばこ栽培への適応性が明らかとなった(平成10年度 研究成果)。 (2)葉たばこなど、栽培期間を通じてマルチ効果を必要とする作物では、分解が遅く、裂けにくいタイプの生分解性マルチが適している。(平成13年度 研究成果)。 (3)生分解性マルチの分解は、新規圃場よりも熟畑圃場で早かったが、熟畑圃場においても、埋設後180日たっても8割近く残存する資材があった(平成13年 環境保全研究室成績書)。 (4)デンプン系、ポリカプロラクトン(PCL)系、ポリブチレンサクシネート(PBS)系の資材は、自然環境中での生分解速度がかなり速く、自然環境中に存在する微生物の菌体外酵素(リパーゼなど)により容易に分解される。(2002 WEB Journal No.43 p16-22)。 (5)ポリ乳酸(PLA)系資材は、2段階の生分解性機構を有し、高分子量PLAは微生物により分解され難いことから一次分解では微生物(酵素)の関与しない単純な化学(非酵素)的加水分解が主体となり、分子量が低下すると、微生物酵素による生物分解も加わる二次分解の段階に至る(2002 WEB Journal No.43 p16-22)。
研究対象 葉タバコ
専門 栽培生理
部門 その他作物
カテゴリ 環境負荷低減 栽培技術 省力化 たばこ 低コスト 輪作

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