リンゴ炭そ病の発生予察技術の開発

課題名 リンゴ炭そ病の発生予察技術の開発
研究機関名 岩手県農業研究センター
研究分担 病理昆虫
研究期間 完H13~15
年度 2003
摘要 目的:リンゴ炭そ病は、果実腐敗性の病害であり、平成10年以降、多発生となっている。これまでC.gloeosporioidesの生態に基づく防除対策が講じられてきたが、本県における近年の被害はほとんどが新種のC.acutatumによるものであることが明らかになった。本種による炭疽病の発生実態および生態については知見がほとんどない。そこで、その発生生態を明らかにするとともに、炭疽病の発生予察技術を確立する。到達目標:(1)本県における主たる伝染源(ニセアカシア等周辺植物orリンゴ樹)が明らかになる。(2)本県における病原菌の種の分布状況が明らかになる。 (3)本県における主たる感染時期を明らかにする。(4)伝染源量のモニタリング手法が確立される。発生予察法(調査品種・時期)が確立される。成果:C.acutatumの分布に関する知見 (1)1999~2000年において、県内の炭そ病被害果から菌を分離したところ、県南部ではC.acutatumが大部分であり、県北部ではC.acutatumとC.gloeosporioidesが半々であった。(岩手農研セ,2000)(2)リンゴ樹の果台では、5月下旬~7月中旬にかけて多量の分生子が形成されている。(平成13年度試験研究成果(指導))リンゴ幼果に発生した炭疽病の発生特徴(平成13年度試験研究成果) (3)6月下旬に県南部の複数の園地において、リンゴ幼果に赤色斑点が形成され、罹病組織からC.acutatumが高率に分離された。 (4)罹病幼果上の赤色斑点は、果実の肥大に伴って消失するが、成熟期に腐敗する。腐敗部位は、赤道面より下部(がくあ部を含む)に発生する。(5)接種試験により、本病菌が落花期~幼果期にかけて感染できることが明らかになった。問題点本病菌の接種試験方法が確立されていない。
研究対象 リンゴ
専門 病害
部門 果樹
カテゴリ 病害虫 炭疽病 品種 防除 モニタリング 予察技術 りんご

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