課題名 |
大区画水田圃場における圃場畦畔の雑草制御と景観形成技術の確立 |
研究機関名 |
岩手県農業研究センター
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研究分担 |
水田作
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研究期間 |
完H13~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:大区画圃場整備により水田畦畔は大型化し、その労働負担から草刈り等畦畔除草作業が困難な状況が見受けられる。畦畔雑草管理は動力刈払機により、通常年間数回の草刈り作業が行なわれ、また、省力的畦畔管理技術として、畦畔除草剤・抑草剤の活用が上げられるが、減農薬栽培等の取り組みにより地域によってはその技術の活用が利用が制限される事例もありる。また、一部ではカメムシによる斑点米被害の発生や、景観上の課題も指摘されている。胆沢町では「水とふれあうリフレッシュ形成事業」に取り組み、大区画圃場整備が実施されている「鞍骨地区」を中心に、委託事業により整備後の畦畔の草種調査やグランドカバープランツ(以下GCP)草種検討を行っている。(東京農工大H12~、総合設計研究所H11~)以上のことから、本課題においては大区画圃場整備地区における水田畦畔管理について、畦畔形状と現状の管理実体からの課題を摘出するとともに、畦畔管理手法のあり方について検討するものである。到達目標:ア 圃場形状と畦畔管理の実態、課題が明らかとなる。 イ GCP導入条件が明らかとなる。ウ 大区画圃場整備地区の水田畦畔管理方法についての提言予定成果(初年目):有望草種の検討県内GCPの取り組み事例把握(2年目)期待効果:畦畔管理の取り組み上の課題を明確になり、取り組み方向が明らとなる。成果:1)県北地方における畑地法面・傾斜地GCP有望草種として12品目を選定(県北農業研究所H11)2)有田・木村らは、畦畔を中心とした圃場周辺管理のあり方を、農業者の高齢化・担い手の現状をを前提に、労働環境面から(i)畦畔面積を縮小する区画整理技術の開発、(ii)安全な作業環境としての法面形状の形成、(iii)植生の管理による作業の簡便・軽減が重要であるとし、これは、個別農家の対応の限界を超えるものであり、地域的・集団的対応が不可欠であると論じている。(持続的農業のための水田区画整理1997農林統計協会) 3)畦畔被服資材の検討(生産工学研究室)4)県内各農協等減農薬栽培の基準に、畦畔除草剤・抑草剤の登載がない(H12各JA基準)5)平成12年度課題別検討会「景観形成植物を活用した環境緑化研究の現状と課題」資料(i)畦畔緑化による農村景観形成とアレロパシー(ii)グランドカバープランツの新しい利用技術(空気式混合による植物苗の吹き付け緑化工法)(iii)早期被覆のためのマット条苗生産技術と今後の方向(iv)地域自生植物の利用
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研究対象 |
水稲
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戦略 |
環境
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専門 |
環境
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部門 |
水稲
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カテゴリ |
病害虫
カメムシ
傾斜地
畦畔管理
畦畔除草
雑草
水田
水稲
農薬
斑点米
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