課題名 |
産地評価向上手法の開発 |
研究機関名 |
岩手県農業研究センター
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研究分担 |
環境保全
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研究期間 |
新H16~20 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:安全安心な農産物への消費者ニーズが高まり、農産物の品質のみならず産地の健全性についても関心が向けられ始めてきている。本県では、本県の気象等立地条件や環境に優しい技術の普及などを指標に産地の純情度が示されているが、産地ブランドを一層高めるには、より広範な視点での産地評価に基づきPRを行っていく必要があると考えられる。、そこで、生産の基盤となる「健康な土」、環境へ配慮した農業、環境保全活動について評価手法を明らかにするとともに、技術的に裏付けされた農産物や農村の生物の豊かさ等と併せて、安心イメージを高める産地評価手順を解明する。さらに、農産物の信頼性確保、産地理解の醸成を目的とした産地認証制度等の創設に寄与する。到達目標:ア 産地PRのための生き物ごよみ等を活用した手法が開発される。 イ 産地の環境保全活動の評価手法が開発される。ウ 「健康な土」の定義および簡易で分かりやすい評価法が示される。 エ 安心イメージを高める産地の評価手順が解明される。予定成果(初年目):生き物ごよみモデル版が作成される。環境保全活動、健康な土の評価項目等が明らかになる。期待効果:農産物の信頼性確保と産地ブランドの向上が図られる。成果:ア 食品を購入する時、意識する項目は「安全性」が最も高くなっており、その判断を「産地」とする回答が最も多い。また生鮮食品を購入するとき、原産地を確認しているのは95.8%となっている。(「食品の表示に関するアンケート調査」概要(平成14年農林漁業金融公庫調査:農林経済、平成14年8月26日号) イ 「いわて純情度」を、(1)産地のバックグランドとしての自然・立地条件、(2)環境に優しい技術、(3)消費者の満足度の3項目で示した(H12、農産物マーケティング・データブック、流通課)ウ 水田環境に生息する生物の特徴と簡易調査法を記載した「田んぼのめぐみ台帳(生物指標ガイドブック)」を利用した全国調査で、水田の生物多様性維持機能によって保全される生物とその数が明らかになった(H14、NPO農と自然の研究所)。エ pHとECにより、土壌の塩基飽和度、硝酸態窒素蓄積、微量要素欠乏などを推定する簡易土壌診断法を提示した(H2、指導上の参考事項)。
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研究対象 |
共通
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戦略 |
環境
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専門 |
環境
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部門 |
共通
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カテゴリ |
簡易土壌診断
水田
評価法
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