経営環境の変化に対応したネットワーク利用型農業経営設計システムの開発

• 研究機関名: 岩手県農業研究センター
• 研究分担: 農業経営
• 研究期間: 新H16～18
• 年度: 2003
• 摘要: 目的: 意欲ある経営体が、規模拡大や新規作物の導入など積極的な経営展開を図っていくためには、作付計画の見直しに伴って、経営収支や必要となる農業機械・施設、農業資材、土地、労働力などがどのように変化するのかを簡易に推定できる手法が求められている。このため、作目別の生産技術体系データを利用し、地域や経営体の経営環境に応じた経営シミュレーションを簡易に行うことができる農業経営設計システムの開発を行う。到達目標:ア 現下の農業情勢に対応した新しい生産技術体系を策定し、経営形態別の経営分析に必要な各種指標を提示する。 イ 地域条件や農業者の経営環境等に応じ、ユーザー自身で技術体系の見直しや経営設計を行うことができるネットワーク対応型の農業経営設計システムを開発する。予定成果(初年目):・規模別・作目別の生産技術体系データを提示する。 ・農業経営設計システムの試作版を開発する。期待効果:ア 主業型農家や集落型経営体に対する経営改善指導や営農計画策定のために必要な各種経営指標が明らかになる。 イ ネットワークに対応した農業経営設計システムが構築され、経営環境に応じたきめ細かい経営シミュレーションが容易に行えるようになる。成果:(1)作物別生産技術体系に使用されているあらゆる資材・機械等をデータベース化し、それを表計算ソフトを使用して検索・抽出し、技術体系を作成シミュレーションするシステム「経営くん」を開発した（岩手県立農業試験場,平成8年11月）。(2)「複合経営診断システム」と「経営くん」を統合し、作物別生産技術体系をもとに、経営耕地規模や労働力条件に適したもっとも高い所得が得られる営農類型を計算するWindows対応の農業経営設計システム「クーボー博士」を開発した（岩手県農業研究センター，平成12年3月）。 (3)生産技術体系に関連するデータを統合的に収集・管理・利用できるインターネット対応型の農業技術体系データベース「ＦＡＰＳＤＢ」の設計・試作を行い、システムが持つべき基本構造及び機能、実用化へ向けた課題を提案した（南石晃明，2003）。（平成15年度課題で研究中）
• 研究対象: 共通
• 専門: 情報
• 部門: 共通
• カテゴリ: 規模拡大 経営管理 経営診断 データベース