31.中山間地域における産地マーケティングに基づく特産的高付加価値農産物の生産技術 (1)技術開発試験1)特産的果菜類の安定生産技術

課題名 31.中山間地域における産地マーケティングに基づく特産的高付加価値農産物の生産技術 (1)技術開発試験1)特産的果菜類の安定生産技術
研究機関名 秋田県農業試験場
研究分担 野菜・花き部
研究期間 完H12~15
年度 2003
摘要 目的:対象地域の特産的果菜類であるズッキーニの安定収量確保のための生産技術を確立する。また、ハウス抑制栽培で不安定要因となっている高温障害果の発生回避技術を確立する。方法:1)試験場所;農試パイプハウス。2)供試品種としてダイナー・グリーントスカ(緑色種:2000年)、ラベン(濃緑色種:2001~2003年)を用いた。3)施肥量の検討[施肥窒素m2当たり:無施用、5g、10g、20g、30g区(但しリン酸、カリは15gを共通施用)](2000年)、播種日は7/14(2000年)、7/5、7/15、7/25、8/6(2001年)、7/25(2002・2003年)とし、定植日は7/27(2000年)、7/17、7/26、8/8、8/20(2001年)、8/6(2002年)、8/14(2003年)とした。4)栽植距離は畝幅200cm、株間80cmの1条植えとした。1株当たり2本の支柱を立て、誘引栽培した。結果:栽培期間86日のa当たりの窒素吸収量は、3kgが上限であった。施肥量は作付前土壌の残存養分を考慮に入れて決定するが、最大で窒素吸収量プラス1kgのa当たり4kg程度と見られた。ハウス抑制栽培では、育苗期、生育前期を通じ高温の影響を受け、雌花率は35%程度と低下する。高温障害は主に受粉不良によるものが多く、受粉後のハウス内気温が30℃を越す条件で発生した。播種適期は、雌花率、収量とも高く、市場価格の安定する9月からの収穫となる7/25から8/5の間である。地温上昇抑制型のマルチフィルムを用いると、雌花の着花率が高まるとともに、高温障害果の発生が少なくなり、安定した収量が得られた。本試験では、反射スリットフィルムが最も適した。パイプハウス屋根外部を30%遮光資材で被覆した期間中のハウス内温度は、無遮光と大差なかった。一方地温上昇抑制型マルチ内の地温は、遮光により抑制された。受粉不良と見られる規格外果は、受粉日(収穫日の3日前)の最高気温が30℃以上で発生した。また、規格外果の発生は遮光により抑制された。地温上昇抑制型マルチを使用して遮光すると、収穫本数が多くなり、9月および総収量が増加した。
研究対象 ズッキーニ
戦略 園芸、農山漁村
専門 栽培生理
部門 野菜
カテゴリ 育苗 高温対策 高付加価値 栽培技術 受粉 ズッキーニ 施肥 中山間地域 播種 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる