課題名 |
51.水稲栽培における環境保全型病害虫防除技術の開発 (2)部分着色粒の発生原因の解明と防除技術の確立 |
研究機関名 |
秋田県農業試験場
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研究分担 |
生産環境部
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研究期間 |
完H12~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:ネオニコチノイド剤はアカヒゲホソミドリカスミカメに対して従来の薬剤より残効期間が長く効果が高い。そこで、より低コスト、省力化を進めるためネオニコチノイド剤の1回散布の防除効果と散布適期を地上液剤散布について検討する。方法:1)調査場所:農試水田。2)供試品種:あきたこまち。3)供試薬剤:HM-2035フロアブル。4)試験区:1回散布 出穂2、10、17、25日後、無処理。5)調査方法:定期的に各区20回すくい取り調査。9月28日に各区10株を刈取り、斑点米の発生量を調査。結果:1)すくい取り調査では各区とも薬剤散布後に虫数は少なく推移するが、2日後散布区では9月10日以降増加傾向となり、25日後散布区では薬剤散布前に無処理区と同等の虫数となる。10日後散布区および17日後散布区では調査期間を通して虫数は少なく経過した。2)斑点米混入率は10日後散布区で最も低く、17日後散布区がこれに次ぎ、2日後散布区と25日後散布区ではやや高かった。斑点の発生部位別でみると頂部の発生は散布時期が遅いほど抑えられるが、側部の発生は散布時期が早くても遅くても多かった。このことから斑点米の発生を最も効率的に抑える散布時期は出穂期10日後と推定され、1回散布による防除の適期と考えられる。
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研究対象 |
水稲
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戦略 |
環境
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専門 |
虫害
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部門 |
水稲
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カテゴリ |
病害虫
水田
水稲
低コスト省力化
斑点米
病害虫防除
品種
防除
薬剤
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