課題名 |
63.気象変動下における作物シュミレーションモデルの開発 (1)水稲生産技術情報支援システムの構築 |
研究機関名 |
秋田県農業試験場
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研究分担 |
作物部
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研究期間 |
完H13~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:気象変動に即応できる水稲の生育予測、生育栄養診断及び刈り取り適期判定等の技術情報をインターネットを通じて、水稲生産者およびJA・普及等の技術情報ユーザーに提供して実証を図りながら県産米の品質、食味、生産の安定を支援する。方法:ホームページ上からの情報発信:生育時期に合わせて定期的な情報発信を行う。また、水稲の発育予測と刈り取り適期判定のために開発したシステムにより更新されるデータをホームページ上に展開する。発育予測と刈り取り適期予測の適合性の検討:品種:あきたこまち、苗種:稚苗、中苗、調査圃場:水稲生育定点調査圃場、秋田農試圃場、モニター:県内各地域農業改良普及センター作物担当。発育予測は、各生育ステージ(幼穂形成期、減数分裂期、出穂期)の実測値と計算値との適合性を検討する。刈り取り適期予測は、出穂後の積算気温到達日予測の結果と成熟期との適合性を検討する。いずれも市町村拡大したメッシュ画面を使用するが、凡例の表示は日間隔である結果:発育予測と刈り取り適期予測の適合性の年次変動:移植から各生育ステージに到達した実測日数とシステムの計算日数を比較すると、計算結果は実測値より遅い傾向であった。計算誤差の±3日以内を許容範囲と考えた場合、全県では幼穂形成期で74%、減数分裂期で54%、出穂期で63%が適合したと考えられた。出穂期翌日からの積算気温到達日予測と成熟期の関係を見るとあきたこまちの適期である、950~1050℃より、1050~1150℃に到達した日の割合が2003年で高くなった。2003年は、登熟期の低温と日照不足により登熟が遅延し、成熟期は平年より5日遅れであった。このことから、積算気温到達日予測に加えて積算日照時間の平年比を参考にしながら刈り取り適期の予測をする必要がある。
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研究対象 |
水稲
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戦略 |
土地利用型農業
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専門 |
情報
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部門 |
水稲
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カテゴリ |
栄養診断
水稲
生育予測
品種
良食味
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