課題名 | 施設野菜花き高収益・高度利用技術の開発 (1)施設野菜高収益・高度利用技術の開発 (2)施設高度利用のための培地特性の解明と施肥技術の開発 (3)積雪寒冷地適応型周年栽培技術の開発 |
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研究機関名 |
山形県立園芸試験場 |
研究分担 |
野菜花き研究部 環境研究部 |
研究期間 | 継H13~15 |
年度 | 2003 |
摘要 | 目的、計画:・施設野菜・花きの収益性を飛躍的に向上させる栽培技術としてボックス栽培に着目し、本県を代表する施設野菜・花きの中から、トマト、いちご等の果菜類並びにゆり、りんどうの栽培技術を開発する。・連棟ハウスは土地利用効率、暖房効率が高いが、積雪寒冷地では屋根谷部の消雪が困難であることから効率的な消雪法を確立する。期待される成果:生産安定性および労働生産性の改善を図るとともに、ハウスの高度利用化を図り栽培農家の収益向上に貢献する。 得られた成果:・トマト尻腐れ果を多発させず、a当たり800kg以上の商品収量を得るための施用窒素は、シグモイド型肥効調節肥料(140日タイプ)で株当たり20g程度、石灰20g程度、石灰成分量は炭カルで25g程度である。・いちごの簡易な花芽誘導法として、遮光資材、送風機、散水装置を組み合わせた方法を開発した。・いちごの花成誘導に適したセル育苗法は、籾殻くん炭、ピートモス、バーミキュライトの混合培養土を用い、育苗日数は55日、施肥量は培養土1リットル当たり400mgである。・カーテン上部から屋根面に温風を吹き付ける連棟ハウスでの融雪能力は、最大で3kg/m2/h程度で、外気象に大きく影響されることが示唆された。・りんどうボックス栽培では、15℃加温条件で5月中旬から出荷が見込めることが示唆された。・ハイブリッド系ゆり1~2月のボックスでのプレルーティング処理で良質な切り花が得られる。 成果の受け渡し先:普及指導資料残された問題点:積雪寒冷地適応型ハウスでは降雪量や燃料の消費量などで年次変動が大きく、継続的な調査必要。 |
研究対象 | トマト、なす、いちご、食用ぎく |
戦略 | 園芸 |
専門 | 栽培生理 |
部門 | 野菜 |
カテゴリ | 肥料 育苗 いちご 栽培技術 出荷調整 施肥 トマト なす ゆり りんどう |