西洋なし・おうとうにおける生殖器官発現性遺伝子の解析

課題名 西洋なし・おうとうにおける生殖器官発現性遺伝子の解析
研究機関名 山形県立園芸試験場
研究分担 バイオ育種部
研究期間 H15
年度 2003
摘要 目的、計画:・西洋なし、おうとうにおいて早期開花遺伝子の導入により生殖器官(花・果実)で発現する遺伝子の機能解析を短期間に行う。 期待される成果: ・生殖器官における発現遺伝子を短期間で解析可能な系を開発することにより、ゲノム解析を加速し、果実形質に関わる遺伝子の解析やDNAマーカー技術により、効果的な品種育成に貢献する。 得られた成果:(1)おうとうの遺伝子導入系の開発 ・おうとう腋芽切片へ、アグロバクテリウム法によってGFP-GUS融合蛋白質遺伝子を導入処理し、その後の選抜培地条件とハイグロマイシンによる選抜を検討した結果、腋芽切片より生長したシュートの一部にGFP蛍光が認められるシュートが6個得られた。(2)おうとうの早期開花系統の作出・おうとうTFL遺伝子のゲノム断片を単離した。この断片から推定されるアミノ酸配列をリンゴおよび西洋なしのTFL遺伝子のアミノ酸配列と比較した結果、75%以上の高い相同性があり、りんごの早期開花遺伝子(MdTFL)遺伝子が、おうとう・西洋なしでも機能する可能性が考えれた。(3)西洋なしの早期開花系統の作出・リンゴ由来MdTFL遺伝子、カンキツ由来CiFT遺伝子を西洋なしに導入した。・カンキツ由来CiFT遺伝子を導入した組換え西洋なしを3個体作出し、外来遺伝子の発現を確認した。・組換え西洋なしのうち1個体において、花芽様器官を形成した系統が見られた。(4) 生殖器官において発現する遺伝子の単離 ・西洋なし(品種:ラ・フランス)の花を材料として作成したcDNAより、PISTILLATA及びSEPALLATA1の相同遺伝子(PcPIおよびPcSEP1遺伝子)を単離し、塩基配列を決定した。 ・他のMADS box遺伝子を単離するために、西洋なしの花からcDNAライブラリーを作成し、71個のMADS box遺伝子と見られる候補クローンを得た。
研究対象 おうとう、西洋なし
戦略 園芸、作物育種
専門 育種
部門 果樹
カテゴリ 育種 おうとう 西洋なし DNAマーカー 品種 りんご その他のかんきつ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる