課題名 |
飼料作物系統適応性検定試験(ペレニアルライグラス) |
研究機関名 |
山形県農業研究研修センター畜産研究部
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研究分担 |
草地環境科
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研究期間 |
継H13~16 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:山梨県酪農試験場において育成された、越夏性及び耐病性に優れた新系統について、本県における地域適応性を検定する。試験方法:(1)供試系統・品種 八ヶ岳T-21号~23号・ヤツカゼ・ヤツユタカ(2)調査区の大きさ・反復数・配置 1区6m2(2m×3m)4反復・乱塊法(3)櫛種日・播種量・播種法平成13年9月14日・200g/a・散播(4)施肥量(kg/a)下表のとおり成 分 基 肥 早 春6・9月 N 0.6 0.6 0.4P205 1.2 0.3 0.2K20 0.6 0.6 0.4(5)刈り取り時期 平成15年5月16日を1回目として年5回(6)調査方法;系統適応性検定試験実施要領に準じて、生育・収量・耐病性等について調査。結果の概要: (1)草勢調査 越冬性に関しては、雪腐れ病発生も極軽微でヤツカゼ・八ヶ岳T21、23号がやや優れていた。一方、八ヶ岳T22号はヤツユタカと同程度のダメージを受け裸地の面積がわずかに広まった。出穂は5月の1番草収穫時までに観察されず、草丈は冬の影響のため八ヶ岳T21、23号が長めだった。1番草収穫後の再生草勢は品種間に差がなく良好で経過した。8月下旬に周囲に発生した冠さび病は、周囲のイタリアンライグラスに甚大な被害が観察されたものの、このペレニアルライグラスには極微であった。越夏性については、冷夏であったが、八ヶ岳T22号の裸地率がやや高まり、雑草(クローバ)侵入が進んだ。他の2品種はヤツユタカと同程度優れていた。最後の収穫以降の秋の草勢に関してはいずれも優れていた。 (2)収最性調査 年間収量は、ヤツカゼやヤツユタカより優れた成績を収めた系統はなかった。ただし、今年度の異常気象を考慮し、更に1年の観察が必要だと考えられる。今後の問題点と次年度以降の計画:調査継続。
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研究対象 |
牧草
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戦略 |
作物育種、畜産
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専門 |
育種
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部門 |
草地・飼料作
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カテゴリ |
病害虫
育種
イタリアンライグラス
雑草
飼料作物
施肥
乳牛
播種
品種
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