| 課題名 |
商品性の高い地域特産作物育成のための生物工学利用技術の開発 (1)組織培養による地域特産物の優良種苗生産技術の開発 |
| 研究機関名 |
滋賀県農業総合センター本部・農業試験場
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| 研究分担 |
先端技術開発部・生物工学
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| 研究期間 |
継H11~16 |
| 年度 |
2003 |
| 摘要 |
稀少植物の組織培養による大量増殖技術を検討した。 ササユリでは、りん片からの増殖技術を既に確立しているが、より省力的で増殖効率の高い培養方法の確立をめざし、培地の組成や培養法の改善を検討した。この結果、窒素成分を1/2量にした MS培地+Sucrose60g/l+ABA0.2mg/l+NAA0.1mg/l+KIN1.0 mg/lの液体培地で通気しながら培養することで、球根の増殖率や増殖小球数が高まった。また一昨年度、多賀町内に自生するササユリの中から花色が濃いピンクの個体を選抜し、りん片培養した。今年度は、増殖した球根を現地で栽培し、馴化2年目の調査を行った結果、花色が濃いピンク色で遺伝的に固定していることを確認した。 ザゼンソウの組織培養を利用した増殖技術の開発については、最適な培養温度を検討した。幼苗の生体重の増加率は、25℃が最も高く、3か月後で約12.6倍、6か月後で32.0倍となった。20℃では、3か月後で5.6倍、6か月後で16.8倍であった。しかし、25℃以上になると、葉が変色し、根から褐変物質が出て外観が悪かった。これらのことから、20℃で培養することが望ましいと考えられた。 また、培養系を利用した稀少植物の保存や自生地復活の取り組みとして、八日市市のジエビネを約860株、今津町のザゼンソウを約200株それぞれ増殖し、自生地の復活、観光資源、環境教育に活用されている。 観葉植物の組織培養による大量増殖技術を検討した。 アナナスについては、腋芽をNAA2mg/lとBA2mg/lを加えたMS培地で組織培養し得た多芽体を、BA1mg/lを加えたMS培地に移植すると多芽体が増殖し、この多芽体を分割しMS培地に移植すると発根し、苗が大量増殖できた。また、多芽体の培養は15~20℃が適することが明らかになった。 フィロデンドロンについては、節を、BAP1mg/l、2.4-D0.2mg/lを添加したMS培地で培養し得られた多芽体を、BA1mg/lを加えたMS培地で継代培養すると多芽体が増殖した。この多芽体を分割し、MS培地で培養すると発根し、種苗の大量増殖ができた。
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| 研究対象 |
ササユリ、ザゼンソウ、ジエビネ、アナナス、フィロデンドロン
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| 戦略 |
園芸
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| 専門 |
栽培生理
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| 部門 |
花き
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| カテゴリ |
アナナス
フィロデンドロン
ゆり
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