果樹地域対応技術開発

課題名 果樹地域対応技術開発
研究機関名 奈良県農業技術センター
研究分担 果樹振興センター
研究期間 継H13~20
年度 2003
摘要 目的は、1.カキのハウス栽培における効率的な休眠制御法や翌年の着花確保対策を検討し、安定生産技術を確立する。2.老木園の生産性低下を改善するために早期成園化技術を確立し、新規導入作物の技術開発を行うことで経営の安定を図る。3.緊急度の高い病害虫について産地の立地条件や栽培環境を考慮した被害回避技術を検討することである。成果と問題点は1.「刀根早生」の休眠打破には7.2℃以下の遭遇時間が約800時間必要で、5~8℃前後の温度が休眠打破に有効であると推察された。効率的な休眠打破法の確立が必要である。早期加温栽培での花芽は満開4~11週後に分化・発育していることを確認。CO2施用は果重と花芽の増加に有効であるとわかった。花芽分化の最重要時期および効率的なCO2施用法の検討が必要である。ハウスの温度管理では、8℃から徐々に昇温する管理よりも、加温開始から発芽までは8℃、発芽期以後15℃以上に加温した方が効率よく生育が促進される可能性が示唆された。2.早期成園化では、育苗用土の軽量化を検討し、同体積で山土の34.4%の重量のものを作成。山土と堆肥の混合土と比較しても生育差はなかった。簡易Y字棚は慣行の平棚に比べて4分の1のコストで設置でき、作業性も良好であることを確認。低面ネット栽培では、薬剤散布ムラが生じにくく、害虫観察が容易であることを実証。品種毎のマニュアル化が必要である。ハウス栽培における適応甘柿品種の検討では、「新秋」においてGA50ppmの場合、開花直後に処理時期が近いほど生理的落果が少なく、ヘタスキも軽減することを確認。「早秋」ではGA200ppmの開花0~10日後処理で生理的落果が少なくなった。3.ハウス栽培における採卵廃鶏放飼によって、除草効果とそれに伴うナメクジ、ミカンキイロアザミウマの密度低下が確認された。野犬対策にコストがかかるのが問題である。
研究対象 カキ
戦略 園芸
専門 栽培生理
部門 果樹
カテゴリ 病害虫 育苗 温度管理 害虫 かき 経営管理 コスト CO2施用 除草 早期成園化 品種 薬剤

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