クリーンエネルギーを利用した特産野菜の省力安定生産技術の確立

課題名 クリーンエネルギーを利用した特産野菜の省力安定生産技術の確立
研究機関名 鳥取県園芸試験場
研究分担 野菜研
研究期間 継H13~16
年度 2003
摘要 クリーンエネルギーを利用した特産野菜の安定生産技術を確立する。野菜の有機栽培で問題となる雑草の種類と発生量をスイカ栽培で調査した結果、栽培終了時の有緑色マルチの雑草の発生は対照区とほぼ同じで、栽培上問題とならなかった。また、スイカ後作のホウレンソウ栽培で調査した結果、有機区は栽培中の8月下旬にハウスサイドの通路部でヒルガオ、オヒシバなどの発生が増加し、生育に影響が出るため手取り除草した。ホウレンソウ栽培(2作目)に発生した雑草生育量について調査した結果、収穫時の雑草はハウスサイドの通路部には有機区がヒルガオなどが僅かに発生したが、問題とならなかった。スイカ栽培後に太陽熱消毒を行い、ホウレンソウ1作後の葉ネギ栽培において調査した結果、雑草の本数、重量は少なく栽培上問題とならなかった。  有機農産物の流通販売動向を調査した結果、新たに有機農産物を生産する場合は、市場流通は困難なことから、まず販売先を決め、流通経路を確定させておくことが重要で、さらに、販売価格が一般品より1~2割高で採算がとれるよう、生産原価が幾らであるのか明らかにしておく必要があるとみられる。  山間地域など電源がない地区ではハウスの自動換気ができない。そこで、ハウスサイドの換気の自動化を太陽光発電で行い、その実用性を検討した結果、スイカ栽培時の最高気温は、手動換気ハウスが太陽光発電ハウスに比べ高く推移した。これは、手動換気ハウスでは時々朝の換気が遅れ一時的に気温が高くなるが、太陽光発電ハウスでは自動換気で気温が適正に保たれたためと考えられた。太陽光発電ハウスにおいて、冬期間開閉を30回連続的に繰り返しても開閉に要する時間はほぼ一定で、蓄電池に余裕があった。スイカの有機栽培に適するぼかし肥料を検討した結果、ぼかし一番とEMぼかしが初期生育、果実品質が優れ有望と考えられた。さらに微生物資材の効果を検討した結果、デカソイル、VSトリコデルマともスイカの生育促進効果はみられず、つる割病、線虫などの病害虫の抑制効果はみられなかった。
研究対象 スイカ、ハネギ
戦略 園芸
専門 病害、虫害、栽培、経営
部門 野菜
カテゴリ 有機栽培 肥料 病害虫 有機農産物 害虫 くり 経営管理 雑草 除草 すいか ねぎ ほうれんそう

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