課題名 |
有用微生物等を利用したネギ、ラッキョウ、ナガイモの減農薬高品質多収系統の育成 |
研究機関名 |
鳥取県園芸試験場
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研究分担 |
環境研
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研究期間 |
継H12~16 |
年度 |
2003 |
摘要 |
特別栽培農産物の防除方法の確立が求められているが、ネギの萎凋病は連作圃場で多発して大きな問題となっている。そこで、圃場における発病抑制効果を微生物資材の育苗培養土処理法および植溝処理法により検討の結果、京いちもんめ育苗培養土5%+定植時300kg/10a処理がネギの萎凋病に対して抑制効果が高く、増収効果があり有望であった。ヘアリーベッチはマメ科の砂地に適する緑肥作物で、雑草抑制の効果もある。ヘアリーベッチにはアレロパシー物質としてシアナミドが含まれ、シアナミドは熱および光などにより結合してジシアンジアミドに変化する。そこで、シアナミドおよびジシアンジアミドの抗菌活性をFusariumの菌糸伸張で検定し、さらに、有機物としてヘアリーベッチおよび加水分解される時に殺生物性の化合物が生じるカラシナを用いた土壌鋤込み処理によるラッキョウ乾腐病菌の菌密度の変化を調査の結果、ヘアリーベッチに含まれるシアナミドには殺菌効果が認められたが、ヘアリーベッチおよびカラシナを土壌混和するのみでは、ラッキョウ乾腐病菌に対する殺菌効果は得られなかった。ニンニク潜在ウイルス(GLV)弱毒系統ニンニク分離株をラッキョウウイルスフリー優良系統に接種し、現地生産ほ場で3か年曝露栽培した後に、寒冷紗被覆栽培を5か年行ったものの収量等を検討の結果、GLV-G1株は植物ワクチン(弱毒ウイルス)として有望であり、強毒株に対する干渉作用が長期維持されていると考えられた。
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研究対象 |
ネギ
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戦略 |
園芸
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専門 |
病害、虫害
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部門 |
野菜
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カテゴリ |
病害虫
アレロパシー物質
育苗
害虫
からしな
栽培技術
雑草
にんにく
ねぎ
農薬
防除
らっきょう
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