課題名 |
水耕ネギの培地廃棄量ゼロと省力・多収・低コスト化技術 |
研究機関名 |
広島県農業技術センター
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研究分担 |
野菜
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研究期間 |
新H16 ~18 |
年度 |
2003 |
摘要 |
培地は再使用可能で,育苗・播種から収穫まで一貫して使用する条播きトレイの開発を行う。さらに,作業者が移動せず定植・収穫できる栽培管理器具,かつ,栽植密度の増加とCO2施用,養液管理改善による多収技術の開発を行う。本年度の実施計画:1 培地廃棄量ゼロと省力・低コスト化を目指す育苗法の開発(H16~17)1)播種から収穫まで一貫して使用する条播きトレイの開発と作業性の定量評価ウレタン培地に代わり,再使用可能な鉱物由来培地を利用するための育苗トレイの開発を行う。トレイは,定植・収穫作業の効率性を考慮し,条播きトレイとする。トレイの大きさや形状は,作業性の定量評価を行い決定する。 2)条播きトレイと鉱物由来培地を組み合わせた育苗管理技術の開発1)で開発した条播きトレイに鉱物由来培地を組み合わせ,その特性に合わせた発芽から定植までの管理技術を開発する。3)培地の再使用を可能にする培地洗浄法の開発回収した培地の再使用を可能にするための洗浄方法を開発する。2 作業効率を高める栽培管理器具の開発(H16~17)1)定植パネル連結器具の開発定植と収穫作業を,移動せず手元で行うための定植パネル連結器具を開発する。定植時にパネルを連結でき,押すことでパネルが栽培ベッドの水面上を動く。収穫時にはパネルを引き寄せることで栽培ベッドの水面上を動き,次々と収穫することができるものとする。2)定植後の倒伏防止器具の開発収穫基準の葉長50cm以上となっても倒伏せず,簡易で確実に倒伏を防ぐ,着脱可能な倒伏防止器具を開発する。3)収穫作業台の開発収穫時に,条播きトレイと培地とネギを分離して搬出できる収穫作業台を開発する。人間工学に基づいて,作業性が最もよくなる高さや形状を決定する。3 栽植密度と栽培環境の最適化による多収技術の開発(H16~17)1)栽植密度の検討条播きトレイでの播種密度,定植パネルでの条播きトレイの定植間隔が,収量に及ぼす影響を検討する。2)地上部へのCO2施用法の検討栽培ベッドでのCO2施用法が生育促進に及ぼす影響を検討するために,栽培ベッド上のCO2濃度分布の測定を行う。3)養液管理法の検討養液へのエアレーション法が生育促進に及ぼす影響を検討するために,養液中の溶存酸素濃度分布の測定を行う。
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研究対象 |
ネギ
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戦略 |
園芸・環境
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専門 |
栽培生理
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部門 |
野菜
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カテゴリ |
育苗
管理技術
栽培技術
CO2施用
低コスト
ねぎ
播種
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