タイトル | ユリ類えそ病の病原ウイルスと診断技術 |
---|---|
担当機関 | 北海道立中央農業試験場 |
研究期間 | 2001~2002 |
研究担当者 |
佐々木 純 上田一郎(北大) 竹内 徹 |
発行年度 | 2003 |
要約 | ユリ類えそ病は、Potyvirus であるユリモットルウイルス(LMoV)と Potexvirus で あるオオバコモザイクウイルス(PlAMV)の重複感染によって発生する。抗体作成が困難 なユリモットルウイルスについて、抗原となる外被タンパク質を大腸菌発現系で大量に得 て、抗体を作成した。作成した抗体によるエライザ法でユリからウイルスを検出できる。 |
キーワード | ユリ、ウイルス、エライザ法 |
背景・ねらい | 北海道では Potyvirus と Potexvirus重複感染によって激しいえそを生じるユリ類(コオニユリ)えそ病が発生している。この病原ウイルスを明らかにするとともに、実用技術を 確立する。 |
成果の内容・特徴 | 1.ユリ類えそ病は、Potyvirus であるユリモットルウイルス(LMoV)と Potexvirus である オオバコモザイクウイルス(PlAMV)の重複感染によって発生する。 2.オオバコモザイクウイルスは、中央農試作成の抗体を用いたエライザ法で検出できる。 3.抗体作成が困難であったユリモットルウイルスは、外被タンパク質(CP)遺伝子を 単離し、発現系ベクターに組み込み大腸菌に導入すると、培養した大腸菌で CP を大量に 発現させ、ウイルス抗原を得ることができ(図1)、ウイルス抗原をウサギに免疫して抗 体を作成できる。 4.作成した抗体を用いたエライザ法により、罹病葉の 1,000 倍希釈液からもウイルスを 検出することができる(図2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1.ユリのウイルスフリー種苗の確認や診断に活用できる。 |
カテゴリ | 診断技術 ゆり |