タイトル | 8月上旬出荷を目指したスターチス・シヌアータの品種特性 |
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担当機関 | 花 |
研究期間 | 2002~2003 |
研究担当者 |
生方雅男 |
発行年度 | 2003 |
要約 | 需要の集中する8月上旬出荷のためには5月定植で7月1日に摘芽を打ち切る。 8月上旬に採花本数の多かったのは「ベルベットウイングス」、「プレーミーピンク」、「ピ ンクキッス」であった。 |
キーワード | スターチス・シヌアータ、品種特性、摘芽 |
背景・ねらい | 産地の出荷戦略に応じ、お盆需要のある8月上旬出荷を目指し定植期や摘芽終了時期を 検討する品種比較試験を実施する。 |
成果の内容・特徴 | 1.全採花期間でM規格以上の採花本数が最も多かったのは品種別で見ると 2002 年は「ピ ンクキッス」が株当たり 40 本を越え最も高く、次いで「バイオレットクイーン」、「プレ ーミープンク」が 35 本前後、「ベルベットウイングス」が 30 本前後。2003 年は 2002 年に 比べ全般的に収量が低くなり、「バイオレットクイーン」、「ベルベットウイングス」が 16 - 17 本と最も多い(表1)。 2.8月上旬から採花をするためには 7 月 1 日に摘芽をうち切ることが良い。しかし「藤 娘」、「ピンクキッス」はそれより 5 日程度早めた方が良い。摘芽期間と2番花以降の収 量性と切り花品質との間に関係は認められない。8月上旬に多く採花するための定植時期 は 5 月上旬が良い。品種毎の定植期、摘芽時期と収量性の関係を表2に示す。 3.灰色かび病は「メロディーイエロー」で採花始めに発生。 4.芯止まりは「メロディーイエロー」、「ピンクキッス」で多くの発生。時期は採花始 めの8月上旬が多く、その次に2番花の採花のピークである9月中旬に発生。また摘芽期 間が長いほど、特に 2002 年4月定植で多く発生。 5.株枯れは「メロディーイエロー」で多く発生。 |
成果の活用面・留意点 | 本成績は比較的夏期が冷涼年での試験であることを留意する。 |
カテゴリ | 栽培技術 出荷調整 スターチス 品種 |