タイトル | 道南地域の夏秋どり作型に適するネギ F1 品種 |
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担当機関 | 渡島中部地区農改センター |
研究期間 | 2002~2003 |
研究担当者 |
阿部珠代 新村昭憲 |
発行年度 | 2003 |
要約 | 「元蔵」および F1 6 品種を栽培し,夏秋どり作型における収量・規格揃い・病害 への強さを比較した。道南地域の夏秋どり作型では、「冬一心」、「白羽一本太」を適品種と する。 |
キーワード | ネギ、野菜、品種比較、品質 |
背景・ねらい | ネギは規格ごとの単価の差が大きいため、高単価の規格となるように生産現場で生育を 揃えることが高収益につながる。生育の揃いは品種の影響が大きいことから、揃いの良い 品種を導入することが重要である。F1 品種は遺伝的に均質であるため、生育も揃うと考え られている。本試験では、栽培面積が最も多い「元蔵」と比較して、収量・揃いに優れる F1 品種を選ぶことをねらいとした。 |
成果の内容・特徴 | 比べて製品の揃いが良く、病害発生が少ない傾向が認められる(表 1)。 2.F1 品種は「元蔵」に比べ、葉しょう中間部が「硬い」傾向を示した(表 2)。 3.内部成分では、辛味の指標として使用されるピルビン酸含量が「元蔵」より低く、CaO 含有率が高い傾向が認められるが(表 3)、その他に大きな差は認められない。 4.道南地域の夏秋どり作型では、「冬一心」、「白羽一本太」、「天の川」が良好な成績であ る(表 1)。このうち、「天の川」は試験年次の一方で虫害が多発し、判断が困難であっ たため、「冬一心」、「白羽一本太」を有望品種として選定する。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 道南地域の品種選択に役立てる。 2. 分げつなど地域で異なる可能性があるものについては、導入に際して注意する。 3. F1品種は、柔らかさにおいて低い評価となる可能性がある。 |
カテゴリ | ねぎ 品種 |