裸麦「イチバンボシ」の奨励品種採用

タイトル 裸麦「イチバンボシ」の奨励品種採用
担当機関 兵庫県立中央農業技術センター
研究期間 1995~1996
研究担当者 曳野亥三夫
田中萬紀穂
来田康夫
澤田富雄
発行年度 1996
要約 「イチバンボシ」は「キカイハダカ」に比較して早熟、良質、多収であるところから、「キカイハダカ」にかえて奨励品種に採用した。
背景・ねらい  本県の裸麦奨励品種は現在「キカイハダカ」であるが、湿害等による減収のため、作付は減少し、現在18haにまで減少している(平成
7年)。一方、裸麦の成熟期は5月下旬~6月上旬と、小麦に比べて早熟であるため、水稲の移植期までに時間的余裕が生まれ、その点では、水稲裏作として小麦より有利である。
 水田冬作の土地利用型作物の選択肢を増やすためにも、良質多収で、栽培特性のよい裸麦品種の普及が望まれている。
成果の内容・特徴
  1. 「キカイハダカ」に比べて出穂期で10日程度、成熟期で3日程度早い早生種である(表1、2)。
  2. 稈長はやや短く、穂長はやや長い。また、穂数はごく多い(表1)。
  3. 倒伏にはやや弱く、赤かび病抵抗性は中程度である。収量は高く、品質も良い(表1、2)。
成果の活用面・留意点
  1. 県下全域の平坦部の排水良好地に適する。
  2. 葉色が濃く、生育が旺盛であるが、湿害には強くないので、栽培にあたってはほ場の排水に留意する。また、耐倒伏性はあまり強くないので、極端な多肥は避ける。
  3. うどんこ病、赤かび病の適期防除に留意する。
図表1 210162-1.jpg
図表2 210162-2.jpg
カテゴリ 病害虫 うどんこ病 小麦 湿害 水田 抵抗性 品種 防除

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