哺育柵を利用した制限哺育による早期離乳技術

タイトル 哺育柵を利用した制限哺育による早期離乳技術
担当機関 鳥取県畜産試験場
研究期間 1995~1996
研究担当者 桑田幸人
妻由道明
田中巧
発行年度 1996
要約 黒毛和種子牛を哺育柵を利用し、朝夕2回の制限哺育とすることにより、早期離乳が容易である。哺育柵は、母牛の左右両側に金属パイプとコンパネで作成されており、母牛を入れ換えることにより、2組の親子の哺育が可能である。
背景・ねらい  和牛繁殖農家は、親子同居による哺育育成が大半であり、和牛子牛せり市場出荷が事実上の離乳時期となっている場合が多いのが現状である。離乳の遅れた牛は人に慣れにくく、扱いにくいといった欠点があり、また母牛の飼養管理の簡易化の面からも、子牛の早期離乳が推奨されている。
 農家に導入しやすい簡易な早期離乳技術として、哺育柵を利用した朝夕2回の制限哺育技術を検討した。
成果の内容・特徴  試験区は、哺育柵利用2ヶ月離乳区、哺育柵利用3ヶ月離乳区、親子同居の3ヶ月離乳区(対照区)とし、生後1週間は親子同居とした後、試験区は2週目から朝夕2回15分づつの制限哺育とした。
 子牛への飼料給与は、人工乳を雄4kg/日、雌3kg/日を上限に飽食、粗飼料は飽食とした。
 哺育柵牛舎の構造は図1に示すとおりであり、哺育柵の間に母牛を入れ、濃厚飼料摂取中に哺乳させる。左右の子牛房に1頭づつ子牛を入れ、母牛を入れ換えることにより、2組の親子の哺育が可能である。この場合、親子でない側の柵をコンパネ製の扉で閉鎖できる構造となっている。
  1. 子牛の体重の増加は、90日齢までは各試験区に差はみられなかったが、それ以降は親子同居に比べ制限哺育区が優れた発育をしめした。(図2)
  2. 親子同居区の離乳時期に見られた発育の停滞は制限哺育区では見られず、離乳はスムーズであった。
  3. 制限哺育区では子牛房の敷料の汚れが少なく、子牛の下痢も見られなかった。
  4. 制限哺育区の母牛は群飼可能なため、スタンディング行為による発情の発見が容易であった。
成果の活用面・留意点  和牛子牛の早期離乳に活用が期待される。
 2ヶ月齢程度で離乳可能であるが、個体によっては人工乳の摂取の悪いものもあるため、人工乳の摂取量1日1kgを目安に離乳時期を決めること。
写真1 
図表1 210298-1.jpg
図表2 210298-2.jpg
図表3 210298-3.jpg
カテゴリ 飼育技術 出荷調整 せり 繁殖性改善

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