飼料の近赤外分析計検量線の共同開発法

タイトル 飼料の近赤外分析計検量線の共同開発法
担当機関 京都府畜産研究所
研究期間 1996~1996
研究担当者   京都府畜産研究所 椿 昇
  大阪府立農林技術センター 毛利集造
滋賀県畜産技術振興センター 土井寿美
奈良県畜産試験場 森岡 正
兵庫県立中央農業技術センター 森 登
発行年度 1996
要約 飼料の一般およびデタージェント成分の近赤外分析計検量線を共同開発する場合,①分析精度を検定し,一分析機関が全試料について一分析項目を担当,②近赤外分析計読込用試料の粉砕,水分測定を自所で実施すれば単独の場合と同精度で作成できる。
背景・ねらい  我が国で,近赤外分析法による粗飼料の化学分析値の推定が実用化されてから10年以上を経過し,その迅速性,簡便性により完全に定着した。しかし,分析を行うために不可欠な検量線の作成に時間,労力,経費が多くかかる点は未だ解決されていない。全国規模で検量線の共同作成が試みられたが,化学分析値,粉砕粒度に分析機関間の差異があることや試料の水分含量の変動によって精度の高い検量線の作成にまでは至らなかった。そこで,近赤外分析計の検量線を単独場所で作成する場合と同等の精度で,共同で作成する方法について検討した。
成果の内容・特徴  飼料の化学分析値の推定に用いる近赤外分析計検量線の共同作成を以下の方法で行うことによって,単独で作成する場合と同精度の検量線が少ない労力で作成できる。
  1. 一般成分,デタージェント成分の分析は手合わせ分析により精度検定を行い,分析機関間の差異を評価後,各分析機関が受け持つ分析項目を決め,全試料について担当することにより,分析機関間の差異を排除する(表1) 。
  2. 各分析機関で収集した試料の風乾,化学分析用1.0mm粉砕は各分析機関で行う。1.0mm試料を相互に交換し,近赤外分析計への光学値読込用0.5mm粉砕,0.5mm,1.0mm試料の水分測定は全試料について自所で行う。化学分析は分析機関で分担して行う(表2)。
  3. 検量線の作成は単独で作成する場合と同様にそれぞれの分析機関で行う(表3)。
成果の活用面・留意点 風乾試料の検量線作成に使用できる。
図表1 210329-1.jpg
図表2 210329-2.jpg
図表3 210329-3.jpg
カテゴリ 近赤外分析

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