ナシ「新高」の休眠覚醒から開花までの発育速度に及ぼす温度の影響

タイトル ナシ「新高」の休眠覚醒から開花までの発育速度に及ぼす温度の影響
担当機関 岡山県立農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者 安井淑彦
岡田俶郎
各務裕史
発行年度 1997
要約 ナシ「新高」の休眠覚醒から開花までの温度に対する発育速度が明らかになり、施設における開花日設定や効率の良い温度管理が可能である。
背景・ねらい  開花日をコントロールすることは、幅広い作型を開発するのに有効である。そこで、休眠覚醒から開花までの発育速度に及ぼす温度の影響を把握し、目的の時期に開花させるための温度管理技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. ナシ「新高」のポット樹を供試し、休眠が覚醒していると考えられる2月5日から10℃、16℃、24℃の一定温度に遭遇させた。開花に要する日数は、10℃で43.8日、16℃で21.5日、24℃で11.8日であった。
  2. 処理開始から開花までの発育量を1とし、開花に要した時間から各温度の1時間当たりの発育量(DVR)を求めると(図1)のようになる。
  3. 実験値を1995年、1996年、1997年の様々な作型に当てはめると、実際の開花日の方が予測日より1~3日早いがほぼ直線になり、実際の栽培管理に適用できる(図2)。
  4. 10℃から24℃までは尻上がりに発育速度が高まるので、温度が高いほど開花に要する日数が少なく、そのため、開花に要する積算温度が少なくなる(図3)。

成果の活用面・留意点
  1. 圃場における実際の開花日は、計算による予測日より早い傾向があり、DVRの積算値が0.9から0.95に達すると、ほぼ±1日の範囲で開花する。
  2. さらに予測の精度を高めるには、休眠覚醒期を明らかにし、その日を起算日として計算する方法や、気温と樹体温との差の影響を検討する必要がある。

図表1 210420-1.gif
図表2 210420-2.gif
図表3 210420-3.gif
カテゴリ 温度管理 栽培技術

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