水稲湛水土壌中散播の適正播種深度を得るための圃場条件

タイトル 水稲湛水土壌中散播の適正播種深度を得るための圃場条件
担当機関 茨城県農業総合センター農業研究所
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 散播の播種は、代かき後の水深を2cm程度とし、地上高80cmでは砂壌土、埴壌土が代かき直後、埴土が代かき直後から12時間以内、地上高5mでは砂壌土、埴壌土が12~24時間以内、埴土が48~72時間以内に播種すれば適正な播種深度が得られる。
背景・ねらい 水稲の湛水土壌中散播栽培では、適正な播種深度を確保することは出芽・苗立ちの安定と耐倒伏性を向上させる点から重要な技術の一つである。散播に用いる播種機は、背負動散やラジコンヘリが多く用いられているが、年次により出芽・苗立ちが播種深度に起因して不安定であった。そのため、地上高80cmからの播種は背負動散及び乗用管理機、地上高5mからではラジコンヘリを想定し、県内の主な土性を用いて播種深度と代かき後の経過時間、水深の影響を解明し、適正な播種深度3~5mmを得るための播代の状態を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 地上高80cmからの播種深度は、代かき直後が砂壌土及び埴壌土でおおよそ2~3mm、埴土が5mmとなり、その後時間の経過に伴い浅くなる傾向を示す。播種深度の分布は、いずれの土性も代かき直後で1~10mmの頻度が高くなるが、時間の経過に伴い0mmの頻度が増加する(図1)。
  2. 地上高5mからの播種深度は、代かき直後ではいずれの土性も10mm以上の深播となるが、時間の経過に伴い浅くなる傾向を示す。播種深度5mmを得るためには、砂壌土及び埴壌土が代かき後12~24時間、埴土では48~72時間と推定され、播種深度の分布も1~10mmの頻度が高くなる(図2)。
  3. 所内水田圃場の散播による播種深度は、地上高80cmからの砂壌土における播種では代かき直後が4.9mm、4時間後が0.6mm、地上高5mからの埴壌土における代かき16時間後の播種では5.7mmとなり、ほぼ上記の実験結果と一致する(表1)。
  4. 播種時の水深と播種深度の関係は、砂壌土では水深が深くなるほど浅くなる傾向を示すのに対し、埴壌土及び埴土では水深0cmより2~4cmで深くなる。これは土壌のコンシステンシーの差異によるもので、なかでも流動性や土壌粒子の沈降速度がその一因と思われる。播種深度の分布は、水深2cmがいずれの土性も播種深度1~10mmの頻度が高くなる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 代かきは均平にこころがけ、播代が軟らかくなるようていねいに行う。
  2. 圃場規模は、地上高80cmからり播種では50a、地上高5mからの播種では2haまで適用できる。
図表1 215657-1.gif
図表2 215657-2.gif
図表3 215657-3.gif
図表4 215657-4.gif
カテゴリ 水田 水稲 播種

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