各種粗飼料のβカロチン含量

タイトル 各種粗飼料のβカロチン含量
担当機関 広島県立畜産技術センター
研究期間 1998~1998
研究担当者 河野幸雄
長尾かおり
発行年度 1998
要約 粗飼料のβ-カロチン含量は同一粗飼料でも材料間で差が大きく、肉用牛にビタミンAを適正に給与するためには粗飼料中のβ-カロチン含量を測定する必要がある。
背景・ねらい  粗飼料に含まれるβ-カロチンは家畜に必須のビタミンA前駆物質として重要であり、特に肥育牛においてはビタミンA制御のために、粗飼料中のβ-カロチン含量を把握し、給与量を制御する必要がある。しかし、飼養現場で給与される各種粗飼料の含有量が十分把握されてい
ない。そこで、給与時の粗飼料サンプルを収集し、各種粗飼料のβ-カロチン含量の実態を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. β-カロチン含量の平均値はアルファルファミールペレットが70.65mg/kgと最も高く、アルファルファ乾草、アルファルファヘイキューブ、チモシー乾草、スーダングラス乾草、オーツヘイ、トールフェスク乾草、イナワラ、イタリアンストローの順に高い(表1)。
  2. アルファルファ乾草、アルファルファヘイキューブ、スーダングラス乾草、チモシー乾草、オーツヘイは比較的β-カロチン含量が高いが、材料間でばらつきが大きい(図1、2、6、7)。
  3. イタリアンストロー、イナワラ、トールフェスク乾草はβ-カロチン含量が低く、それぞれ67%、36%、21%が1mg/kg未満である(図3、4、8)。これらの飼料もβ-カロチン含量のばらつきが大きい。
  4. アルファルファミールペレットはβ-カロチン含量が最も高く、平均値は70.65mg/kgであった(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. β-カロチン含量は同一草種でも材料間でばらつきが大きいため、分析が必要である。
  2. 本項で示した各種粗飼料のβ-カロチン含量の平均値を用いる場合、ばらつきが大きいことを十分に考慮する必要がある。
図5、図9 
図表1 210562-1.gif
図表2 210562-10.gif
図表3 210562-2.gif
図表4 210562-3.gif
図表5 210562-4.gif
図表6 210562-5.gif
図表7 210562-6.gif
図表8 210562-7.gif
図表9 210562-8.gif
図表10 210562-9.gif
カテゴリ アルファルファ 肉牛

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