タイトル |
機械移植栽培におけるキャベツ根朽病のセルトレイ消毒及び薬剤散布による発病抑止 |
担当機関 |
奈良県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
: 中野智彦
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発行年度 |
1998 |
要約 |
キャベツ機械移植栽培において問題となるキャベツ根朽病はセルトレイの温湯消毒ならびに薬剤散布によって育苗期での発病を抑えることができる。
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背景・ねらい |
キャベツの機械移植栽培における根朽病の発生について、これまで一次伝染源が種子の汚染、前年の汚染セルトレイであり、頭上潅水によって発病が助長され、対策として温湯種子消毒、セルトレイの更新および底面給水が有効であることを明らかにした。今回、セルトレイの再利用のための消毒方法と育苗期間中の薬剤による防除について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- キャベツ根朽病の罹病部砕片を50℃・60分温湯処理すると、培地上で糸状菌は認められない。次亜塩素酸カルシウム700ppm・10分処理では少し糸状菌の発生が認められる(表1)。
- 前年度根朽病が多発生したセルトレイを水洗風乾後、保管したものに対して50℃・60分温湯処理すると根朽病の発生は認められない。次亜塩素酸カルシウム700ppm・10分処理ではわずかに発生が認められる(表2)。
- 育苗期間中の薬剤処理の効果はチオファネートメチル水和剤を1セルトレイあたり100ml散布するのが有効である。トリクロホスメチル水和剤の効果も認められたが、苗の生育が抑制され実用的ではない(表3)。
- 以上からキャベツ根朽病発病抑制のためのセルトレイの殺菌方法は温湯消毒が最も効果的で、育苗期間中の防除薬剤としてはチオファネートメチル水和剤の散布が有効である。
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成果の活用面・留意点 |
- 一次伝染源が種子の汚染、前年の汚染セルトレイであり頭上潅水によって発病が助長されるので、対策として温湯種子消毒、底面給水を組み合わせる必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
育苗
温湯消毒
キャベツ
種子消毒
防除
薬剤
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