要約 過熱水蒸気を利用して穀物種子を高温短時間で熱消毒する技術。熱消毒から冷却・乾燥までを連続的に行えるため、低コストかつ高能率な作業体系を実現できる。水稲種子への病害防除効果は温湯消毒(60°C、1...
要約 ムギ類に深刻な被害を与える黒節病では、採種圃場での種子の病原細菌汚染が次年度の多発生に影響する最大の要因である。圃場での発病推移はコロニー拡大モデルに適合し、播種後に生育した感染茎から病原が隣...
強粘質土壌転換畑においてダイズの根系を改善し増収させるスリット成形播種
要約 強粘質土壌水田転換畑でのダイズ作において問題となる、根系の発達不良を改善するため、播種位置の近傍に深さ20cmまでのスリットを成形する播種技術である。スリットの成形によって、主根の伸長と根密度の増...
要約 ムギ類黒節病の防除には、種子消毒剤2剤、生育期散布剤1剤による薬剤防除、ハウス栽培、遅播き栽培による耕種的防除が有効である。これらの組み合わせにより、種子生産の段階に応じた防除体系が構築できる。...
ストロビルリン系殺菌剤(QoI剤)耐性イネいもち病菌の対策マニュアル
要約 効果の高い耐性菌対策として、QoI 剤箱処理剤の使用面積割合および連用年数を10~30%および3~5年以内に制限、採種圃場の防除徹底などでの保菌率の低減化を推奨する。具体的な数値目標と対策のフローを提示...
「タカナリ」の脱粒性を改善した中生の多収性水稲新品種「オオナリ」
要約 「オオナリ」は多収性品種「タカナリ」の突然変異系統で、温暖地東部では熟期が"中生の早"に属する粳種である。原品種「タカナリ」に比べて脱粒性が改良されているため、収穫時の収量損失が少なく、粗玄米収...
トマトの花芽形成組織における2種ウイロイドの組織内分布の差異
要約 トマトの生殖器官において、トマト退緑萎縮ウイロイドの感染は胚珠にまで至らないが、ジャガイモやせいもウイロイド(PSTVd)は胚珠内部にまで感染する。PSTVd感染トマトで頻発する種子伝染は、胚珠内部にまで...
要約 チョウジ(Syzygium aromaticum)の50%エタノール抽出液は供試したイネ・野菜類の10種全ての植物病原糸状菌に高い抗菌活性を示す。また、植物病原細菌ではイネ褐条病菌に抗菌活性を示す。抗菌活性はエタノール...
要約 種苗会社各社が種子の乾熱消毒に使用している乾熱装置は方式が異なり、庫内の温度分布や温度上昇の特性が異なる。種子袋の底面から吸気して種子に通風する方式の乾熱装置が、庫内の温度の均一性や温度上昇の...
要約 水稲種子を入れて口を横向きに折ったポリエチレン製袋を、40℃に設定した蒸気式育苗器に5日から7日間入れることにより休眠を打破できる。 キーワード 水稲、休眠打破、育苗器、発芽 背景・ねらい 東北農業研...
葉枯病の不稔粒が少ない中生多収性のはとむぎ新品種候補「九州3号」
要約 はとむぎ「九州3号」は熟期が中生で関東以南の栽培地域に適する。耐倒伏性が強く、着粒数が多くて多収である。葉枯病には強く、葉枯病に起因する不稔粒の発生が少ない。製茶加工適性はよい。 キーワード ハ...
要約 紙タオルを培地として試験管内でウリ科種子を培養し、水を加えて振とうして得た細菌懸濁液を選択培地に塗沫することにより、不発芽や発芽後無病徴となるものも含めた種子の各粒からウリ科果実汚斑細菌病菌を...
要約 病原菌を持たない原種種子を用いた採種栽培、Sweat-bag seedling法による種子検査および銅水和剤・酢酸混合液浸漬と乾熱処理の組合せ処理により病原菌非汚染種子を供給する。さらに育苗期に重点をおいた防除...
要約 イネの病原細菌である苗立枯細菌病菌、もみ枯細菌病菌、褐条病菌や、病原糸状菌であるばか苗病菌、ごま葉枯病菌、いもち病菌を保菌したイネ種子を鉄粉でコーティングして播種すると、育苗中の苗においてこれ...
要約
養液栽培におけるミツバ立枯病の防除には、乾燥種子を「時間(分)=-1.1158×温度(℃)+65.806」(45.7℃~59.6℃の温度範囲で有効)の温度・時間条件で温湯処理するのが有効である。
要約 10℃未満の低水温浸種によって発芽率が低下する水稲種子でも、浸種直後24時間の水温を10℃以上の適水温に保つことで、その後が5℃程度の低水温となっても発芽率の低下は軽減される。 キーワード 水稲種子、低...
要約 2004年から新潟県水稲の現地発病苗および種子から分離されたイネもみ枯細菌病菌に、カスガマイシン耐性菌が確認されている。この耐性菌に対しては銅含有種子消毒剤により発病が抑制できる。 キーワード イネ...
米麦二毛作地域向けの病害虫複合抵抗性・極良食味水稲新品種「むさしの13号」
要約 水稲「むさしの13号」は、埼玉県では中生の晩に属する粳種である。縞葉枯病抵抗性、ツマグロヨコバイ抵抗性を有し、かつ「コシヒカリ」並の極良食味である。 キーワード 縞葉枯病、ツマグロヨコバイ、良食味...
糸黒穂病抵抗性品種によりソルガムの糸黒穂病の発生を低減できる。
要約 ソルガムの糸黒穂病は抵抗性品種を栽培することで、発生を低減することができる。 キーワード ソルガム、糸黒穂病、抵抗性品種 背景・ねらい 大分県内において、ソルガム糸黒穂病の発生が認められた。本病害...
要約 岩手県における白インゲンマメは5 月下旬~6 月上旬の播種で、栽植密度を700~1,400 本/a とすることにより倒伏が少なく、収量及び品質において最も安定するが、立毛条件において成熟後日数の経過とともに、...