イネ紋枯病の新たな発生調査基準

タイトル イネ紋枯病の新たな発生調査基準
担当機関 島根県農業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 磯田 淳
三島利夫
塚本俊秀
発行年度 1998
要約 イネ紋枯病の発生状況調査のための簡潔な調査基準を作成した。この基準に指数を付すことにより吉村式調査法による被害度と高い相関のある発病度が算出可能となる。
背景・ねらい   イネ紋枯病の発生調査に用いられる農作物有害動植物発生予察事業調査実施基準(以下「予察基準」)は、基準に曖昧な記述があり調査者により判定が異なる可能性がある。これを解決するために簡潔で明確な基準を作成する。
成果の内容・特徴
  1. 紋枯病は上位進展により被害程度が増加することに着目し、調査基準を作成した(表1)。
  2. 予察基準ある「ほとんど」、「大部分」などの記述を用いず、調査者の主観による個人差が現れないようにした。また、予察基準での株の半数以上の茎で発病していないとA~Cに該当しない点を改正した(表1)。
  3. 本調査基準の程度ごとに株の被害度を吉村式調査法により算出し、a~dにそれぞれ20、12、4、1の指数を付し発病度算出式を作成した(表1)。
  4. 本調査基準による圃場の発病度と吉村式調査法による圃場の被害度とには高い相関がある(図1)。

成果の活用面・留意点
  1. 全国でイネ紋枯病の発生調査に利用できる。
  2. 発病茎率の低い圃場では、吉村式調査法に比べて発病度がやや高くなる傾向にある。
図表1 210636-1.gif
図表2 210636-2.gif
カテゴリ 発生要因分析

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