簡易通風乾燥機によるかきもち速乾燥

タイトル 簡易通風乾燥機によるかきもち速乾燥
担当機関 滋賀県農業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 荒川彰彦
小林貞博
沢村和子
長谷俊治
発行年度 1998
要約 滋賀羽二重糯のかきもちを簡易通風乾燥機で吸気乾燥すれば、かきもちの厚さ(2,3mm)、砂糖添加の有無により前後するが、7~16時間で乾燥できる。また、乾燥したかきもちの反り、ひび割れは少なく商品化率が高い。
背景・ねらい  県下では、滋賀羽二重糯を原料にかきもちを商品化しているが、乾燥中の反り、ひび割れによる商品化率の低下や乾燥期間の長いことが問題となっていた。そこで、かきもち品質を低下させず、迅速に乾燥できる乾燥方法を検討する。また、副材料の添加やかきもちの厚さが、かきもち品質に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 簡易通風乾燥機での吸気乾燥は、砂糖添加かきもちの商品化率がほぼ100%である。砂糖無添加の場合、厚さ3mmのかきもちのひび割れが多く商品化率が低いが、厚さ2mmのかきもちは商品化率が高い(表1)。
  2. 乾燥仕上がり(かきもち生地水分が18%以下)時間は、砂糖無添加・厚さ2mmで7~8時間、砂糖15%・厚さ3mmで16時間となり自然乾燥(44~60時間)に比べ大幅に短縮できる(表1)。
  3. 簡易通風乾燥したヨモギ、黒大豆添加かきもちの場合、ヨモギ20%・砂糖無添加のかきもちの反りが大きかった他は、反り、ひび割れはほとんど無く、各かきもちとも16時間以内で乾燥できる(表2)。
  4. 簡易通風乾燥機は、ポ-タブル送排風機、たる木、コンパネ等を活用し、材料費約10万円で製造できる(写真)。

成果の活用面・留意点
  1. 乾燥機の側に棚を設置し送排風機の風を利用すれば、仕上がりは数時間遅くなるものの簡易通風乾燥機内のかきもちと同等の品質が得られ、乾燥処理量も増やせる。
  2. 簡易通風乾燥機は、かきもち以外にあられ、菓子生地および葉菜類の乾燥にも利用できる。
図表1 210655-1.gif
図表2 210655-2.gif
図表3 210655-3.gif
カテゴリ 乾燥 大豆 よもぎ

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