小型容器栽培における年内出しパンジーに対するわい化剤の効果

タイトル 小型容器栽培における年内出しパンジーに対するわい化剤の効果
担当機関 和歌山県農林水産総合技術センター農業試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者 島 浩二
岡本晃久
妹尾明枝
発行年度 1998
要約 パンジーの小型容器(7.5 cmおよび6 cmポット)栽培では、9 cmポット栽培に比べてわい化剤処理の影響を大きく受ける。したがって、わい化剤処理を従来より低濃度または少量散布とすることで草姿バランスの改善が図れる。
背景・ねらい  花壇苗のポットサイズの小型化(7.5 cmおよび6 cm)を図ることにより、管理作業の軽減や単位面積当たりの生産数量の増加といった生産性の向上が期待できる。
 そこで年内出しパンジーにおいて、花壇苗生産の大きなポイントとなるわい化剤の使用方法について検討を行い、小型容器栽培技術確立のための基礎資料を得る。
成果の内容・特徴
  1. ポットサイズが同じ場合、わい化剤(パクロブトラゾール)の散布濃度が高くなるにつれて株は小さくなった(表1)。
  2. 散布濃度が同じ場合、ポットサイズが小さいほど株はわい化し、草丈に及ぼすわい化剤の影響はポットサイズが小さいほど大きく現れた。
  3. 小型容器栽培で9 cmポット栽培と同程度の株のボリュームを得るには9 cmポット栽培に比べてわい化剤の散布濃度を低くする必要がある。
  4. 7.5 cmおよび6 cmの両ポットサイズとも散布濃度が異なっていても、ポット当たりに処理するわい化剤の絶対的な量が同じであれば、株のわい化程度は同等であった(表2)。
  5. 散布濃度が低くても散布量が多くなればわい化剤の効果は増大するため、散布量にも留意し使用する。
成果の活用面・留意点
  1. わい化剤処理の効果は温度条件、品種等の影響を大きく受けるため、異なる作期や品種での検討を要する。
図表1 210754-1.gif
図表2 210754-2.gif
カテゴリ 栽培技術 パンジー 品種 わい化

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