パソコンを用いた水田土壌養分状態の診断および地図表示システム

タイトル パソコンを用いた水田土壌養分状態の診断および地図表示システム
担当機関 滋賀県農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 武久邦彦
柴原藤善
発行年度 1999
要約 パソコンを使って、水田土壌の理化学性測定値から養分状態を診断し、土づくり対策処方箋を作成するシステムである。土壌養分状態、施肥量および収量・品質項目の分布を地図表示でき、地域の総合的な土づくり対策の推進に活用できる。
背景・ねらい  水稲の安定生産とともに環境保全や省資源、良食味にも配慮した持続的な稲作を推進するためには、土壌診断に基づく土づくりが重要であり、このような技術の普及には、土壌分析値、施肥量および収量・品質の情報をデータベース化し地域内の分布状況を把握することが有効と考えられる。本システムは、パソコンを使って迅速、簡易に土壌の養分状態を診断するとともに、データベースを用いて統計処理や地図表示のできるシステムである。
成果の内容・特徴
  1. C言語を用いてプログラムされたWindows95以上で動作するパソコンソフトであり、データ入力、処方箋、地点情報の各システムで構成される(図1)。 
  2. 土壌理化学性の測定値から、土壌診断基準値をもとにレーダーチャートを作成し、有機物や土づくり肥料の施用などに関する土づくり対策の処方箋が作成できる(図2)。
  3. 土壌分析値、施肥量および収量・品質項目(精玄米重、玄米蛋白含量)のデータの統計処理(平均値、最小値、最大値、標準偏差)ができ、表計算ソフトで使用できるデータ形式(タブ区切りテキスト)への変換も可能である。
  4. 土壌断面調査のデータを入力することで柱状図が作成できる(図3)。
  5. 地点の位置情報を付加することにより、土壌養分状態や玄米蛋白含量を反映した表示(ポイント、100m~1kmメッシュ)が可能である。地図は任意の縮尺で作成され、各地域(普及センター管内、市町村等)の土づくり対策の推進に活用できる(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 本システムは「滋賀県農耕地土壌管理システム」のサブシステムとして、さきに開発した水稲施肥診断システムとあわせて、県内農業改良普及センターに限定して配布する。
  2. 畑作物についても、(財)日本土壌協会の土壌診断システム(MS-DOS版)に準じたフローによって診断できる。
  3. 本システムでは地点位置情報を緯度、経度として管理しており、将来的にGPSで活用する場合には、データを移行しやすい。

図表1 210869-1.jpg
図表2 210869-2.jpg
図表3 210869-3.jpg
図表4 210869-4.jpg
カテゴリ 土づくり 肥料 管理システム GPS 水田 水稲 施肥 データベース 土壌診断 良食味

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