タイトル |
パンジーの小型容器栽培における定植後の活着向上技術 |
担当機関 |
京都府農業総合研究所 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
末留 昇
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発行年度 |
1999 |
要約 |
パンジーの小型容器・6㎝深型ポット苗栽培では、基肥の増量または液肥の3回/週施用で、露地定植後の活着がよい。この栽培方法を行うと、定植が遅れても、9㎝ポット苗の活着と同程度かそれ以上になる。
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背景・ねらい |
近年、パンジーは秋冬出荷が主流で、露地定植後は気温が低下していくため、活着がよく、その後の生育が安定することが望まれる。低価格化に対応したパンジーの小型容器栽培では、ポットが小さいことから、根量が少ない、根詰まりしやすいなど、定植後の活着に悪い影響を及ぼすことが考えられる。そこで、ポットサイズ、ポット生育期間、定植時期、施肥方法の違いによる活着程度を調査し、小型容器栽培に適した栽培方法を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 定植後の活着程度を引き抜き抵抗値により比較すと、6㎝深型ポット苗(表1)では、9㎝ポット苗と同様に、1週間のポット生育期間の違いによる引き抜き抵抗値に明らかな差は認められず、定植が遅れても良好に活着する(表2)。
- ポットサイズの違いでは、ポットが小さいほど引き抜き抵抗値が低くなる傾向にあり、さらに、6㎝ポット苗では定植時期が約2週間遅れると抵抗値の減少が大きい(表3)。しかし、6㎝深型ポット苗では、改善策として、基肥の増量または液肥の3回/週施用によって抵抗値が高く、9㎝ポット苗と同程度かそれ以上になり、活着がよくなる。
6㎝深型ポット苗の基肥の増量では、9㎝ポット苗より定植後の被覆度が高く、生育が旺盛である。
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成果の活用面・留意点 |
- 基肥の増量により生育が旺盛になることから、かん水を控え徒長を防止する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
栽培技術
出荷調整
施肥
パンジー
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