ガーベラの養液栽培における大苗定植法

タイトル ガーベラの養液栽培における大苗定植法
担当機関 山口県農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 安良田勉
前田剛
中野良正
発行年度 1999
要約 ガーベラの養液栽培において、鉢を利用して育苗を行い、開花株として鉢ごとロックウールマット上に定植することにより、収穫本数が大幅に増加する。また、改植時期を通常の4月から8月に遅らせることにより、7月まで収穫期間を延長することができる。
背景・ねらい  ガーベラは通常未開花株を定植するため、改植後3か月程度の未収穫期間が発生する。そのため、未収穫期間をできるだけ短くし、単位面積当たりの収穫本数を増加させるための栽培方法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. ガーベラの苗を4月に鉢上げし、温室で開花する7月まで育苗を行い、ロックウールマットの上に鉢ごと定植する。このことにより、定植直後から収穫が可能となる。また、育苗を行うため本圃での収穫期間が定植3年目の7月まで延長できる(図1)。
  2. 慣行栽培の収穫期間である定植から2年間の収穫本数が慣行栽培に比べて25%程度増加する(図2)。
  3. また、改植を8月とすることにより、本圃での収穫期間が通常より4か月程度延長できるため、この期間の収穫本数である28.8本/株がさらに増収となる(図2)。
  4. 育苗培土として適するのは、鹿沼土と園芸用粒状培土(キクド)を等量混合した用土であり、育苗中の生育が優れ、定植後の収穫本数も多くなる(表1、図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 育苗は5号硬質プラスチック鉢で行う。
  2. 鉢を利用した場合、ロックウールキューブに比べて株が大きくなるため、葉かぎ、芽かぎ等の作業を定期的に行う必要がある。

図表1 210957-1.jpg
図表2 210957-2.jpg
図表3 210957-3.jpg
図表4 210957-4.jpg
カテゴリ 育苗 ガーベラ 改植 きく 栽培技術 養液栽培

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