景観の形成維持のためのハナナ類の品種と播種期

タイトル 景観の形成維持のためのハナナ類の品種と播種期
担当機関 兵庫県立淡路農業技術センター
研究期間 1998~2001
研究担当者 宇田 明
山中正仁
発行年度 1999
要約 10月から3月に切り花用ハナナ(Brassica campestris )、カラシナ(B. juncea )、アブラナ(B.napus )を順次直播すると、放任で1月から5月まで景観を形成維持できる。
背景・ねらい  近年、公園や道路端などに草花や花壇苗等を植栽して、さまざまな管理のもとで景観を形成維持する事例が増加している。一方、遊休農地や休耕田、大規模な空き地では、粗放管理、低コストで景観を形成維持することが求められる。そこで、ハナナ類を用いて、粗放管理で早春から春の景観を形成維持するために、播種期と開花期間および品質等との関係について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 切り花用(Brassica campestris )9品種、食用種であるカラシナ(B.juncea )2品種、アブラナ(B.napus )2品種を供試し、1998年10月20日から1999年3月9日まで4週間ごとに6回、1㎡の花壇に0.5gの種子を直播した。なお、管理は播種時の灌水以外は放任とした。苗は50~90本/㎡が生育した(図1)。
  2. 10月20日に播種して、1月に開花した6品種を早生系、2月に開花した3品種を中生系、3月に開花した4品種を晩生系とした(表1)。10月から3月まで順次播種すると、早生系(伏見86号)では1月4日から5月17日まで、中生系(花金)では2月15日から5月19日ま で、晩生系(葉カラシナ)は3月25日から5月26日まで開花した(図2)。
  3. 播種期が遅くなるほど草丈が低くなる傾向が認められるので、1~3月播種には草丈が高いアブラナ、カラシナ品種が適していた(図3)。 
  4. 雑草(ホトケノザ、カラスノエンドウ等)より生育が速いので、除草は必要なかった。
成果の活用面・留意点
  1. 条件がよい圃場であれば播種量を半減できる。
  2. 施肥量は肥沃程度により、チッソ成分量で0~10kg/10aを施用する。
  3. こぼれ種が雑草化するので、種子稔実前にトラクタですき込むことがのぞましい。

図表1 210961-1.jpg
図表2 210961-2.jpg
図表3 210961-3.jpg
図表4 210961-4.jpg
カテゴリ 病害虫 あぶらな からしな 雑草 除草 施肥 低コスト 播種 品種

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